ブランド認知(BrandAwareness)
そのブランドが「どの程度知られているか」と同時に、「どのように知られているか」ということ。
人はなじみのあるものを好み、信頼する傾向があるので、他の条件が同じであれば、認知度の高いブランドのほうが選択される可能性が高くなる。例えば、海外旅行に行ってハンバーガーが食べたくなったときに、目の前に2つのバーガーショップがあったとしよう。1つは名前を知っている店だが、もう1つの店は名前すら聞いたことがないというケースの場合、聞いたことのある店を選ぶ人のほうが多いはすだ。
ただし、認知度が高ければいいというわけではない。内容もさることながら、認知の深さや広さ(どれだけ強く認知されているか、どれだけ多くの人が認知しているか)にも注意すべきである。
ブランド認知は、「ハンバーガーショップといえば○○」といったように頭に思い浮かぶブランド再生(純粋想起)と、「○○を聞いたことがある、知っている」というブランド再認(助成想起)に分けることができ、実務において認知の深さを測る指標となっている。
次回は「知覚品質」を取り上げます。
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