社内金利制度(InternalInterest)
事業部の業績評価をより公正に行うために、各事業部の資金の使用量に応じて金利を負担させる制度。社内資本金制度とも言う。貸借対照表の観点を盛り込むことで、各事業部が、より効果的な事業運営を行うようになることを意図している。
通常、資金の使用量としては、事業部の総資産から借入金を除く流動負債を差し引いたものを利用する場合が多い。適用する利率としては、
1財務部の実効金利に合わせて決める
2市中金利の動きに合わせて決める
などの方法があるが、1は財務部の運用の巧拙が事業部の業績に反映されてしまうためあまり好ましくなく、2を採用するのが一般的である。
なお、資産の購入時期によっては、簿価と時価の間に大きな差異がある場合もあるため、可能であればそれを調整することが望ましい。
次回は「本社共通費」を取り上げます。
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