グロービスのマネジメントチーム・メンバーが選ぶ2015年の1字。(書: 藤井亜希子)
2014年は例年以上にマクロ環境における“動き”が大きかった年と言えるのではないでしょうか。4月には消費税が8%に上がり、駆け込み需要で好転していた個人消費は一転、消費税が上がった後は鈍化しました。一方、日銀のバズーカ砲と言われた追加緩和で円安が一気に進み、7年ぶりの一時1ドル120円という水準まで到達。年末には原油価格も大きく下がり、グローバル経済に大きなインパクトを及ぼしています。
そして、いよいよ2015年。おそらく、2014年以上にマクロ環境のボラティリティが高まり、“変化と変動の年”になるのではないかと思います。その変化と変動の波を乗りこなし、成長を実現し、業績を高めていく企業は、大企業にしろ、ベンチャー企業にしろ、先手先手で動いていく企業であることは間違いありません。これまで踏み込んだことがない領域であっても、果敢にリスクを取って動いていく。そのようなマインドセットが、あらゆる企業に求められる一年になるはずです。
また、一人ひとりの個人も同様でしょう。キャリア論の一つ「計画された偶発性理論(Planned Happenstance Theory)」にあるように、“好奇心”と“楽観性”を持ち、“柔軟”に、そして、“粘り強く”“冒険”にチャレンジする。そういった行動こそが、変化と変動の時代にはこれまで以上に求められるでしょう。その意味でも、“動”というキーワードを心に留めて一年を過ごしていきたいと思います。
今年一年が、皆さま一人ひとりにとって良い年になりますように。