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ダボス会議2014年~2)前夜祭当日のダボスの風景

投稿日:2014/01/22更新日:2019/08/20

朝起床。窓の外には、白い雪を冠する美しいアルプスの光景が続いている。本日のダボス会議は、公式には前夜祭のみだ。僕は、会議前日を狙って開催される「世界の成長企業(GGC)」のワークショップに参加する。共同議長を務めているので、しっかりとリーダーシップを発揮したい。ランチ後にワークショップがあり、文化のアワードの表彰があり、韓国大統領のレセプション、ディナー、ナイトキャップというスケジュールだ。

今、ダボス会議の直前会議に参加中。ウォール・ストリート・ジャーナル紙にダボス特集が掲載されている。今晩韓国大統領が、 明日安倍総理が来る。
特集:ダボス会議2014

11時半からアポを一つこなして、12時半からランチだ。昼食後の最初のセッションは、ウェアラブル・テクノロジーのパネルを選択した。同時に6つのパネルが同時並行的に進行していた。ダボス会議に参加すると世界の方向性がわかる。後ろの写真は、20年前のGoogleグラスの原型となる「メガネ」だ。

次のセッションは、「未来の教育」だ。セッションのパネリストは、殆どが40歳未満だ。新たにWEFの中に、教育のイニシアティブができたらしい。これから教育もITにより大きく変わっていくであろう。

今から、いよいよダボス会議が始まる。先ずは、クリスタル・アワードの表彰式だ。文化面で貢献した人々にアワードを授与するのだが、今回は俳優のマット・デイモン氏等が受賞する。表彰式のあとにマリンスキー・オーケストラの演奏だ。

クラウス・シュワブ氏の冒頭の挨拶。「参加者が、頭脳、魂、ハートを持って来てもらうことにより、ダボス会議は成功する」。独特のドイツ訛りの英語で、ゆっくりと諭すようにスピーチをされた。いつもながらに威厳と迫力がある。

マット・デイモン氏の受賞の後に、ペルーのオペラ歌手のファン・ディエゴ・フローレス氏がアワードを受けている。「ダボス会議は、結局政治や経済ばかりじゃないの」との批判に配慮をしているのか、文化面を前面に出している。ちなみに、3月のG1サミットも同様に文化をテーマにしている。

クリスタル・アワードのプレゼンターは、クラウス・シュワブ氏の奥様兼シュワブ財団会長のヒルデ・シュワブ氏だ。3人目の受賞者は、イランの女性アーティストのシリン・ネシャット氏だ。さて、授賞式が終わったので、今からマリンスキー・オーケストラのゲルギエフ氏の指揮によるコンサートが始まる。

ゲルギエフ氏の指揮による「展覧会の絵」が始まった。2005年に僕が聴いたのは、「くるみ割り人形」だった。その時は、会議の最後のソワレの後だった。今回はオープニングだ。前の方が、僕が酔っ払っていたせいか、音質が良かった気がする。

メイン会場でのコンサートの後で、朴韓国大統領が主催するKoreanナイトに参加した。下村大臣、清家慶應義塾塾長らとKOREANナイトにてパチリ。

夜8時からは、僕が共同議長を務める「世界の成長企業」の食事会に参加。夕食時にスピーカーを招いてのワークショップ形式だ。これが結構面白かった。「明確な目的意識を持ったGiverはTakerよりも良い結果を生み出す」とのリサーチの披露があった。

初日のダボス会議の全日程を終えて帰宅。ぶ厚いコートを脱ぎ、ブーツの紐をゆるめてスリッパに履き替え、コラムを執筆中。コラムが完成したら、湯船に浸かり早めに就寝したい。いよいよ明日、安倍総理がダボスに来られる。今から楽しみだ。

2014年1月22日
ダボスのホテルにて執筆
堀義人

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