日本の皆さまへ
2011年3月11日、日本における観測史上最大のマグニチュード9.0の東日本巨大地震が発生しました。地震後の津波、火災の映像には、目を覆いたくなるものばかりです。死者や行方不明者の数は、増え続けております。グロービスの全職員を代表しまして、この災害の影響を受けられた皆様に、心よりお見舞いを申し上げますとともに、ご冥福をお祈り申し上げたく存じます。
この未曾有の大震災に際して、重要なことは、冷静になり自分ができることと、自分ができないこととを見極めることだと思っています。正しい行動をすれば、小さな行動であっても、積み重ねれば大きな力になると信じております。
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グロービスは、3月11日に帰宅困難者のシェルターを提供し、3月13日にいち早く東京校を正常状態に戻すべく、開講を決断しました。インフラ各社が夜を徹して復旧してくれているならば、被災地ではない東京は、一刻も早く正常状態に戻ることが重要であると考えての行動です。被災地への司令塔、グローバル社会の窓口としての首都圏の機能を正常に戻し、冷静沈着な行動を行う事が、世界へのメッセージとなるのだと信じています。当然、教室では、暖房を切り、節電を意識しながら、クラスを実践しております。また、法人のお客様企業から頂いている研修プログラムや組織変革プロジェクトに関しましても同様に、お客様企業の意向を尊重しつつ、いつでも実施が可能となるようにグロービスとして準備すべきことは最大限怠りなく進めて参ります。
グロービスでも義捐金を募る活動等を始めました。また、3月14日には、「東日本巨大地震~今僕らにできること」と題したシンポジウムも実施します。今後とも、リーダー育成機関の範たる行動をとり、日本を元気にしていくためのメッセージを発信し続ける所存です。
「大震災は、日本を滅ぼさない。寧ろ、日本を精神的に強くする可能性がある。リーダーシップをうまく発揮すると、自らの力で復興をし、更に強い社会を創れるチャンスとなるのだ」(ファイナンシャルタイムの論調より)。
この現況下においても、日本人は、精神的な強靭さ、奉仕・協力を惜しまない無私の精神を持ち、秩序ある組織だった活動を開始しております。グロービスは、その活動を誇りに感じております。
大震災にひるむことなく、ニュースに心を奪われることなく、この国をよくするために、
グロービスも日本の皆さまとともに前を向いて歩んで参りたいと思います。
グロービス経営大学院
学長 堀義人