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衆議院選挙に向けて、若手起業家からの提言-「YES運動」

投稿日:2005/08/17更新日:2019/08/26

「民間にいる若手経営者に何を期待しますか?」

一ヶ月ほど前に、ある政治家との会食の席上でこう質問した。次期首相になると世論が期待している方が、昼食時に僕のために時間を空けてくれたのだ。頭が下がる思いであった。普段はお会いすることができない方なので、この機会にさまざまなことを意見交換をした。そして、最後に僕から冒頭の質問をさせてもらった。

選挙の応援とか、党の政策集団への参画とか、金銭的な寄付行為とか、そういう要望的答えが返ってくるかと思っていた。だが、意外にも答えは、次のとおりであった。

「もっと声を出してほしい。もっと考えていることをオープンに世間に伝えてほしい。あまりにもビジネス界にいる人は、政治に対して遠慮がちである」。

僕は、その答えを聞いた日から、政治に関してもっと積極的に発言していくことに決めた。それが、無知をさらけだす間違った意見かもしれないし、多くの人に反感を持たれる意見となるかもしれない。だが、恥をかくことや反感を持たれることに恐れることなく、一日本人として発言していくことに決めたのである。

読者の方もお気づきと思うが、このコラム「起業家の風景」でも、政治に関する発言が増えてきていると思う。そう、僕は、発言すると決めたからである。

そして、このタイミングでの郵政法案否決、衆議院解散である。初めて政治が動きそうな期待感を持って僕はみている。今まで、抵抗勢力のせいで、遅々として進まなかった改革が、やっと前に進みそうな気配がしてきた。僕もその改革の実現のために、もっと積極的に発言し、必要な行動をとりたいと思っている。それが、一国民としての使命だとも思うからだ。

僕は、基本的に郵政民営化に賛成である。構造改革を進めなければ日本がおかしくなってしまう。郵政公社のまま、世界最大の銀行や生保が官のまま運営されている現状は納得できない。またその資金が財政投融資として不明瞭に使われているこの流れを断ち切らないと、日本の構造改革はなしえない。

民間が汗水流して働き、創意工夫をして日本再生に努力するさなか、官が高給を保障され雇用を守られて非効率なまま税金が使われている現状に不満を持たないわけが無い。このパブリックセクター(官)にメスを入れて、公務員改革を実施しないと日本の明日は無い。 

「小さな政府」賛成、官から民の流れ賛成である。

郵政改革のあとに、公務員改革、政府系金融機関改革、財政改革、税制改革、年金・福祉改革などやるべき課題が目白押しである。このタイミングで、自民党から「抵抗勢力」という膿をはき出し、改革に賛成する議員だけで選挙が戦われるというのは、これほど望ましいことはないと思う。

多くの国民は、改革に賛成する議員のみがいる新しい自民党が勝利して、小泉首相が更なる改革を押し進めていくこにを期待しているのではないかと思う。願わくば、新しい自民党は、若手主体の改革派が中心の運営体制となってほしい。そして、理不尽な外国投資家向けの税制改悪の撤廃を含め、多くの改革を進めてほしいと思う。※参照コラム:ダボス会議での憂鬱-外国投資家のキャピタルゲインに対して

民主党にも友達が多くいる。みな改革の必要性を認識している。であれば、どんどん行動してほしい。改革を本気で前に進める意思があるならば、行動で示してほしい。支持基盤を気にしないで、どんどん正しいと思うことを発言し、行動し、責任政党として改革の提案をしてほしい。そう願っている。

マスコミの論評には、自民党分裂、自民党の危機と騒がれている。僕は、選挙民にとっては、わかりやすい選択になると思う。つまり、改革をしたいか、したくないかの選択だと思っている。

これから、若手の起業家仲間とともに、政治に関する運動を展開しようと思っている。とは言っても、政党に関与するわけではないし、特定の政治家をみんなで応援するというわけではない。

ただ単に、以下の3つを訴えようと思っている。

1) 選挙に行こう。
2) 改革を実現しよう。
3) もっと発言しよう。

これを若手起業家の仲間とともに訴えようと思う。名づけて、Young Entrepreneurs’ Society(YES)とでもしようかと思っている。

今、若手起業家の多くは、ブログを書いている。かなりの発言力を持ち始めている。現在、選挙に行っていないのは、20代から30代が中心である。ちょうどブログの読者層がその年齢にあたる。その方々に、3つを訴えていこうと思っている。

いわゆる、「YES運動」である。

選挙に行きますか? YES!
改革をしたいですか? YES!
もっと発言しますか? YES!

この3つだけを訴えて行きたいと思う。

もしも、今まで選挙に行かなかった人々が、政治に参加するようになると世の中は大きく変わるであろう。そういった方々にもさまざまな意見に触れる機会をつくり、判断する材料を提示する必要があると思う。

僕ら若手起業家からもどんどん意見を発信していこうと思っている。今、動けば世の中が本当に変わる気がしている。いや、僕らの手で日本を変えなければならないのである。

願わくば、もっと多くの方々に発言してももらいたいと思う。
この日本を背負っていくのは、われわれだという自覚を胸に。

2005年8月17日
軽井沢の山小屋で
堀義人

 

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