今後は、「グロービス豆知識」というシリーズを始めたいと思っています。新しく入ってきた方を含めて、グロービスに関して、もっと良く理解してもらうことを目的と します。身近な素朴な疑問に対して、なるべく分かりやすく回答していきたいと思っています。
「テーマ1:グロービスの代表の堀の年棒は誰が決めるの?」
最初のテーマは、HRウィークも終了したので、年棒改訂に関することから始めたいと思っています。
ご存知の通り、スタッフはECメンバー・パートナー(及びシニアマネジャー)の方が面談して確定します。ECメンバーとパートナーの年棒は、堀がワンオンワンのミーティングを行い確定します。
皆さんの年棒確定のミーティングを実施した方々も、同様のプロセスで年棒が確定しています。取締役兼任の福沢氏と加藤氏の場合には、ワンオンワンのミーティングの 後に、外部取締役会と堀とで構成される、報酬委員会で承認が必要になります。非常にフェアなシステムだと思っています。
となると、最後に残るのは、代表取締役の堀です。
Q: 「僕の年棒は、堀が勝手に決めて良いのでしょうか?」
そうなると、所謂ガバナンスが働かないですね。そごうの某社長のように年棒数億円ということにもなりかねないですね。
A: 「僕の年棒は、外部取締役によって構成される報酬委員会で決まります」
グロービスにおいては、創業当初より、堀以外は全て外部の取締役で取締役会(通称:BM)が構成され、常に外部の優秀な方々よりアドバイスを受けてきました。経営戦略・ 事業プロセス面では、澤田取締役(コンサルタント)。財務・経理面では、都取締役 (税理士)。法務面では、永澤監査役(弁護士)と非常に良いバランスで、四半期1回 づつ、常に外部のアドバイスを受けてきました。
常に大枠の方向性や新たな事業に関して、外部からのチェックを受けてきました。過去に2度ほど、グロービスのECが決めた内容を取締役会(BM)で否決されたこともあり ます。この際は、議論が紛糾して、BMが延々5時間ほど続きました。今となっては、否決されて良かったと思っています。
今まで、ECが、経営運営に専念して、BMでは、経営のチェックと外部からのアドバイスを受けるという役割分担をしてきました。実は、ソニーが「執行役員」という言葉 を発明する前から、グロービスでは、ECのExecutive Member(いわゆる執行役員)と BMのBoard Member(取締役)とが役割分担をしてきました。グロービスの発展の要因 の一つがこのバランスのとれた、アクセルとブレーキの組み合わせだと思っています。
グロービスが成長して規模が大きくなったことに伴い、99年度より加藤・福沢が取締役に選任され内部取締役が増強されましたが、基本的な考え方は不変です。
僕の年棒は、この外部取締役によって構成される報酬委員会で、以下プロセスで決まります。
1)決定者:社外取締役の澤田氏、都氏と監査役の永澤さん(上述の方々ですね)
2)評価項目:以下を基準に考えます。
・360度評価:
・目標に対する達成度合い
・前年度の業績
具体的には、以下の感じです。
取締役会で、先ず2-3時間かけて、
1)全年度の業績報告・営業報告など、2) 今年度の計画、3)中・長期のビジョン、4)現状の課題などを意見交換します。
2)福沢・加藤が退席したのちに、報酬委員会が開始されます。
・先ずは、堀の360度シートが、皆さんが堀に評価をした項目がそのまま封をされ たまま報酬委員会のメンバーに手渡されます。
・その評価及びコメントに従い、質疑応答がされます。「○○って書いてあるけどど ういう意味?」などなど。
・前年度の年棒と今年度の年棒との基本的考え方を提示して、最終的に確定します( 基本的には、年棒を高く設定せずに、業績に連動したプロフィットシェアリングの割合が高くなります)。
以上プロセスで確定します。とくに360度評価に書かれているコメントは、ギフト として、大切にしています。(^^)
このとても緊張したプロセスを経た後は、非常にすがすがしいです。先日は、結局7:00に開始して、終ったのが、11:00でした。終ったあとに、アジアンナ イト(※GLOBISスタッフのパーティ)にジョインして、ハチャメチャに騒いでいたのも、それなりに理由があったので した。(^^)