拙書『人生の座標軸』発売へ 

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やっと、『人生の座標軸』が書きあがった。講談社より12月14日に発売予定である。そして、本の出版に際し、出版記念パーティを開催しようと考えている。多くの方が集まる、カジュアルで楽しい会になって欲しいと思う。

前著の『吾人の任務』(東洋経済新報社)は、自らの人生を時系列別にまとめて、考えてきたことを書き綴ってきた。今回の『人生の座標軸』では、時系列ではなく、‘自分‘というものを、個人、家族人、組織人、日本人、そしてアジア人・地球人と違った軸に分けて、考察した内容になっている。

早速アマゾンでも予約受付けが開始されており、少しづつ注文が入り始めているようである。

以下に、前文の抜粋を紹介する。本業であるグロービスの経営の傍らで書いた本なので、内容に関しては稚拙で、批判も多くあるかと思う。ただせっかく上梓するのであれば、なるべく多くの方々に読んでもらいたいと思っている。

以下、『人生の座標軸』より抜粋

--はじめに--

「自分とは何か?」というのは、とても難しい問いかけだ。僕の場合には、「堀義人」という一個人である。僕の両親にとっては子供であり、結婚した後には夫となり、子供ができたあとでは父親になる。社会人としてはグロービスという組織の代表を務めるとともに、一日本人でもある。更に言えば、一アジア人であって、一地球人でもある。

一見、全く違う役割をそれぞれの場面で知らぬうちに演じているのである。子供の前ではパパであって、会社に行くと組織の代表である。水泳や囲碁を楽しんでいるときは個人であって、海外に行くと日本人を意識して行動する。オリンピックでは、日本を応援するが、国際会議ではアジア人としての利益を代表して発言し、最終的には地球や人類にとって何がベストかを討議することになる。

どの役割が一番重要というわけでもなく、それぞれが「自分」という人間が果たすべき役割なのだと思っている。ただ、父親として子供に接する自分と組織の代表としての自分は、実は全く違う人間ではないかと思うほど、違う表情と言動をすることになる。そのギャップに触れるにつれ、僕はこれらの様々な「自分」を、「座標軸」という切り口で意識して分類する必要性を感じてきた。

そして、以下の6つの「人生の座標軸」というものを切り出した。

座標軸1:個人
座標軸2:家族人
座標軸3:組織人
座標軸4:日本人
座標軸5:アジア人
座標軸6:地球人

これらは、全て堀義人の人生そのものである。「座標軸」として違う役割を意識して行動しながらも、その基盤には堀義人という共通の基盤があるのだという意識である。共通基盤の上に違った軸を持つという考え方だ。それらの演じてきた違った役割を、1998年ごろから『起業家の風景』というコラムとして書き綴ってきた。そのコラムには、個人のこと、家族のこと、グロービスのこと、日本のこと、アジア・地球のことなどの違った軸のことが相互に関係しながら書かれている。

僕らは、組織人である前に、個人であり家族人である。そして更に、日本人であり且つアジア人・地球人である。これらは、違った座標軸でありながらも、全てが共通の生身の人間の思考と行動によって成り立っているのだと思う。

本著では、それらの違った「人生の座標軸」における役割を自分なりに定義するとともに、書き綴ってきたコラムをケース・スタディのように包含し、読者の皆さんに提供するスタイルを取ることにした。前著「吾人の任務」(東洋経済新報社)では、主に組織人としての自分を時系列的に書いたが、本著では違う軸を平行して取り上げることとした。

僕は、評論家や学者が、高所より偉そうに「こう生きなさい」と書いている本には、過去も今も何ら感じるものがなかったし、学びも無かった。その書いた人々が本当にそのような人生を送っているなら別だが、そうでないことも怏々にしてあるからだ。そういう論調よりも、「こう考えてきて、こう行動して、数多くのことを学んできた」、という論調の方が大切だと思う。その学びが正しいか間違っているかはわからないが、本人なりに一生懸命に考えて、行動してきた結果としての学びだからだ。

そのうえで、「どれが正しいか間違っているかは、読者の判断に任せる。ただ、この事例より議論が喚起され、何らかの示唆が与えられたら幸いだ」、という姿勢を提示することが、著者としては大切で、その姿勢が読者の学びの切っ掛けになるのだと思う。前著は、決して成功物語ではなくて、自らを現在進行形のケーススタディーとして、読者の皆さんにその考えと行動を提示することを目的として書かれた。本著「人生の座標軸」でも、同様に僕が考えてきたことを経験談とともに読者の皆さんと共有化したいと思う。

その結果として、本著が皆さんの人生に何らかの示唆を与えられたら幸いである。

--前文紹介終り--


さて、どのようなお叱りやご批判を受けるのかが、楽しみである。

2004年11月24日
二番町のオフィスにて
堀義人

名言

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