10年間で最大600万円の減税となる2009年度の住宅ローン減税。過去最大規模となる住宅ローン減税だが、この減税を機にマイホーム取得を検討している人はどのくらいいるのだろうか?
減税がマイホーム取得の「きっかけになる」と答えた人は52%に達していることが、ハイアス・アンド・カンパニーの調査*1で分かった。年収450万円で住宅ローンの借入金額が3000万円の場合、10年間での減税額は約250万円になる。減税で浮いたお金の使い道を聞いたところ、「預貯金」が49%で断トツ。このほか「教育費」「旅行などのレジャー」(いずれも10%)、「家電などの購入資金」(9%)という結果に。
住宅ローン減税に「興味がある」という人は75%に達したものの、減税の内容について「知らない(聞いたことはあるを含む)」は51%。住宅ローン減税について興味はあるが、実際はよく理解していないという人が多いようだ。同社の川瀬太志取締役は「減税に『興味がある』という人は3分の2ほどいるので、施策としては好ましいかもしれないが、『分かりにくい』という意見も多い。住宅業界の役割として、正しい情報を伝えることが必要だろう」としている。
インターネットを使った調査で、20代〜60代の男女1478人が回答した。調査期間は3月7日から3月31日まで。
*1調査対象者の住居形態はマイホームが66%、賃貸が34%。
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