顧客満足ピラミッド(CustomerSatisfactionPyramid)
顧客満足の階層で示したモデル。顧客は、論理的・機能的(logical)なものから、最終的にはより情緒的・感情的(emotional)な要素で強い満足を得るという考え方。フランク・ベセニャックが提唱した。なお、慶應義塾大学の嶋口充輝教授が提唱した「顧客満足のピラミッド」モデルとは別の概念である。
このモデルでは、顧客はまず機能や時間の正確さ、知識などで満足を得るが、それだけではなかなか決定的な満足には至らないと考える。特に消費者が利用するようなサービスでは、その次の段階として、認知や配慮、そしてさらにエンターテインメント性や「特別であること」に強い満足を感じるとする。近年のブランドマネジメントのあり方とも通じる。
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