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MBA経営辞書「イノベーション」

投稿日:2012/10/22更新日:2019/04/09

イノベーション(Innovation)

物事の新しい切り口、新しい捉え方、新しい活用法およびそれらを創造する行為。新しいアイデアから社会的意義のある新たな価値を創造し、社会的に大きな変化をもたらす人・組織・社会の変革を指す。

イノベーションは、20世紀を代表する経済学の碩学ヨーゼフ・シュンペーターが唱えたことでも有名である。シュンペーターはもとの論文では、イノベーションではなく、「新結合」という言葉を使っている。

つまり、イノベーションとは、いきなり目の前に現れるものではなく、それまで知られていたことを巧みに組み合わせ、新しい価値を生み出すことにその主眼があるという考え方だ。

ビジネスの文脈では、イノベーションとインベンションの差異を認識しておくことが重要であり、イノベーションはインベンションを、製品イノベーション、プロセス・イノベーション、ビジネスモデル・イノベーションなどを通して、キャッシュにつながる価値に変えていくことを指す場合が多い。

実際、多くのケースでインベンションをした人物や組織と、それをイノベートしてキャッシュ化した人物・組織は異なっている。

たとえば、ガソリン自動車を最初に発明したジークフリート・マルクスの名を知る人はほとんどいないだろう。それを商業的に軌道に乗せたのは、販売店網を構築し、企業化したゴットリープ・ダイムラーやカール・ベンツである。

さらにオートメーションという生産プロセスのイノベーションを起こして自動車を庶民の手に届くものにしたのはヘンリー・フォードであり、GMのアルフレッド・スローンは、品揃えやマーケティングでさらにビジネス上のイノベーションを起こし、フォードを抜き去ってGMを世界一の自動車会社へと押し上げた。

ヘンリー・フォードにしてもアルフレッド・スローンにしても、彼らのやったことは今から見たら当たり前のことである。しかし、後世から見たら当たり前のことを、誰よりも早く採算の取れる形で実現するのがアントレプレナーシップである。そしてそのカギは、それまで多くの人が見逃していた結合に気づき、仮説検証しながら、それを推し進める実行力にある。

▼「MBA経営辞書」とは
グロービスの講師ならびにMBA卒業生など、幅広い分野から知を結集して執筆された、約800語の経営用語を擁する辞書サイト。意味の解説にとどまらず概念図や具体例も提示し、マーケティング、ファイナンスなどの分野別に索引できる。今後、検索機能ほかサイト機能の追加を行う一方、掲載用語を1000語程度まで拡充した上でサイト上でのご意見の収集ならびに監修の実施を通じた更なる精緻化を図り、グロービス編著のベストセラー書籍『MBAシリーズ』と併読いただける書籍として出版を予定している。

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