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MBA経営辞書「ワークアウト」

投稿日:2010/11/29更新日:2019/04/09

ワークアウト(workout)

GEにおいて「境界のない企業」(boundarylesscompany)を実現するための組織運営の手法。1980年代末から全社規模で導入・実施した。

「境界のない企業」は、内部関係においては、組織間や地域間の壁がなく、全員が一致団結するための障害となるような管理体制がない組織である。そして外部関係においては、重要な顧客基盤との壁がなく、顧客満足という共通目的に向かって労力と知恵を出し合うことのできる組織である。

一般的なワークアウトは、社内の様々な階層から数十名の従業員が集まって、2〜3日にわたって開催される。日本企業のQCサークルは職場内グループであることが多く、マネージャ職も参加しないことが多いのに対し、ワークアウトは所属や役職にとらわれない点が異なる。

ワークアウトの第一段階は、一連の定期的な「タウン・ミーティング」から始まる。その場には各部署の様々な職位の従業員が出席する。このミーティングの初期の目的は、複数の承認や不必要なペーパーワーク、過剰な報告書、意味のない慣例、単なる儀式といった、目に余る官僚体質の弊害や圧迫感を概ね取り除くことであり、比較的単純なものである。当初は大勢の前で意見を出すことに抵抗があった社員からも、自分たちが出した意見が具体的行動に移されるようになると、どんどんアイデアが出てくるようになるという。

第二段階は、仕事を難しくしている無数のプロセスを検討することに集中する。重要な問題だけを選び、より機敏に、より簡単に、より良い仕事ができる方法を発見するという作業である。

第三段階では、参加者は自分たちが成し遂げた改善例をGE内部、および世界の優良企業のベスト・プラクティスと比較することで、改善目標の水準を高めていく。

  • 嶋田 毅

    グロービス経営大学院 教員/グロービス 出版局長

    東京大学理学部卒、同大学院理学系研究科修士課程修了。戦略系コンサルティングファーム、外資系メーカーを経てグロービスに入社。累計150万部を超えるベストセラー「グロービスMBAシリーズ」の著者、プロデューサーも務める。著書に『グロービスMBAビジネス・ライティング』『グロービスMBAキーワード 図解 基本ビジネス思考法45』『グロービスMBAキーワード 図解 基本フレームワーク50』『ビジネス仮説力の磨き方』(以上ダイヤモンド社)、『MBA 100の基本』(東洋経済新報社)、『[実況]ロジカルシンキング教室』『[実況』アカウンティング教室』『競争優位としての経営理念』(以上PHP研究所)、『ロジカルシンキングの落とし穴』『バイアス』『KSFとは』(以上グロービス電子出版)、共著書に『グロービスMBAマネジメント・ブック』『グロービスMBAマネジメント・ブックⅡ』『MBA定量分析と意思決定』『グロービスMBAビジネスプラン』『ストーリーで学ぶマーケティング戦略の基本』(以上ダイヤモンド社)など。その他にも多数の単著、共著書、共訳書がある。
    グロービス経営大学院や企業研修において経営戦略、マーケティング、事業革新、管理会計、自社課題(アクションラーニング)などの講師を務める。グロービスのナレッジライブラリ「GLOBIS知見録」に定期的にコラムを連載するとともに、さまざまなテーマで講演なども行っている。

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