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MBA経営辞書「ナレッジ・マネジメント」

投稿日:2008/12/08更新日:2019/04/09

ナレッジ・マネジメント(knowledgemanagement)

企業が持つ独自の「ナレッジ」を把握し、積極的に管理、利用し、競争優位につなげようとする経営。

ナレッジ・マネジメントを推進していく際には、「ナレッジ・マネジメント実践の場」と「ナレッジ・マーケット」を創造、推進していくことが重要となる。

まず、ナレッジの創造や交換を促すには、適切な「場」をつくることが必要だ。これは、物理的な場所だけではなく、他者との交流により相互関係を築くための時間や空間を確保することも意味する。例えばメーリング・リストなども、重要なナレッジ・マネジメントの場といえる。こうした場は、組織などの形で公式に整備されたり、コミュニティなどのように非公式でかつ自発的に形成されたりする。

そして、社内のナレッジを企業が知的資本として保持し、競争力のあるナレッジ型企業をつくるためには、ナレッジを流通させるマーケットが必要だ。ナレッジ・マーケットには、ナレッジの創造者(売り手)とナレッジの消費者(買い手)の間で、ナレッジの移転や交換を促す流通機構型と、社内公募などによって人材の流動化を図るコンピテンシー移動型の2種類がある。

ナレッジ・マネジメントにおいて、最終的に重要な役割を果たすのは人間だ。従って、ナレッジ・マネジメントを組織内に根付かせるためには、組織の構成員が次の3つの要件を満たす必要がある。

?物事を部分ではなく、全体の枠組みの中で客観的にとらえて、その本質を把握する(システム思考を持つ)。
?従業員全員が自律型人材として行動し、自己実現を目指し、自己責任を負い、自己啓発を行う。
?状況に応じて古い世界観やイメージを捨て去り、新しいパラダイムに移行する。
なお、知識に基づく競争優位を確立するためには、企業全般にわたって知識やノウハウを管理し活用する戦略に対して責任を持つCKO(ChiefKnowledgeOfficer、最高知識責任者)の役割も重要である。

次回は「SECIモデル」を取り上げます。

▼「MBA経営辞書」とは
グロービスの講師ならびにMBA卒業生など、幅広い分野から知を結集して執筆された、約700語の経営用語を擁する辞書サイト。意味の解説にとどまらず概念図や具体例も提示し、マーケティング、ファイナンスなどの分野別に索引できる。今後、検索機能ほかサイト機能の追加を行う一方、掲載用語を1000語程度まで拡充した上でサイト上でのご意見の収集ならびに監修の実施を通じた更なる精緻化を図り、グロービス編著のベストセラー書籍『MBAシリーズ』と併読いただける書籍として出版を予定している。

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