不景気不景気と言われるが、デパ地下の食品売り場は依然活気がある。中でも元気なのが高級スイーツ売り場だ。マカロン、チョコレート、ドーナツ、バウムクーヘンなど“行列ができる”高級スイーツ店の勢いは衰えを知らない。
ホワイトデーや誕生日といったプレゼントのためでなく、自分のために高級スイーツを購入する人はどれくらいいるのだろうか。また、高級スイーツはどこで購入することが多いのだろうか。
デパ地下派は「実物を見たい」が、お取り寄せ派は「じっくり比較&クチコミ重視」
アイシェアの調査によれば、「自分用に高級スイーツを購入したいと思いますか?」という問いに「購入したい」と答えた人は40.3%。男女別に見ると、女性は53.2%、男性は30.6%となった。
購入したいと答えた人に、デパ地下とインターネットのお取り寄せのどちらで購入したいかを尋ねると、デパ地下が54.7%、インターネットのお取り寄せは45.3%という結果になった。性別・年代別に見ると、デパ地下が多かったのは女性と20代、インターネットのお取り寄せが多かったのは男性、30代、40代となっている。
自分用に高級スイーツを購入したいと思いますか?(上)
デパ地下とインターネットのお取り寄せのどちらで購入したいですか?(下、出典:アイシェア)
デパートで購入したい理由は何だろうか。デパ地下で購入したい、と答えた人に尋ねると、「実物を見たいから」が76.1%と圧倒的。2位、3位の「購入してすぐに食べたいから(9.1%)」、「他の買い物もできるから(5.7%)」は10%に満たなかった。「購入してすぐに食べたいから」派は男性(11.8%)と20代(14.3%)に多く、いずれも10%を超えている。
一方「お取り寄せ派」がネットでのお取り寄せを評価する理由は、「いろんなサイトを見比べることができるから(50.7%)」「クチコミをチェックできるから(16.4%)」「出かけたくないから(13.7%)」などいろいろ。クチコミを信じてじっくり選びたい場合にはネットでお取り寄せ、という行動パターンが浸透していることが分かる。
高級スイーツを買いたい理由
自分のために、高級スイーツを買いたいと考える理由についても尋ねている。「高くても美味しいものを食べたいから(57.1%)」や「手軽に贅沢気分を味わえるから(49.1%)」が最も多く、以下「自分へのご褒美として特別感を出すため(42.2%)」「好奇心(24.2%)」「自宅で楽しみを作りたいから(22.4%)」「話のネタになるから(22.4%)」「普段は節約しているので息抜きに(22.4%)」と続く。
高価な高級スイーツとはいっても数千円レベル。がんばる自分への「ごほうび消費」や、日々節約を心がける中での手軽な贅沢として、高級スイーツの購入は男女を問わず有効、ということなのだろうか。
▼「BusinessMedia誠」とは
インターネット専業のメディア企業・アイティメディアが運営する、Webで読む、新しいスタイルのビジネス誌。仕事への高い意欲を持つビジネスパーソンを対象に、「ニュースを考える、ビジネスモデルを知る」をコンセプトとして掲げ、Felica電子マネー、環境問題、自動車、携帯電話ビジネスなどの業界・企業動向や新サービス、フィナンシャルリテラシーの向上に役立つ情報を発信している。