国民に望むこと 

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初稿執筆日:2011年7月11日
第二稿執筆日:2015年1月14日

日本に生まれ育った国民の一人としては、この国が持つ様々な美徳に誇りを持つことが多い。縄文・弥生時代から受け継がれた歴史的・文化的な素養の高さ、自由が謳歌できる法制度、東日本大震災の際に世界から称賛を受けた社会的絆の強さ、さらには、技術・産業水準の高さなど、枚挙にいとまがないほどだ。僕ら一国民としては、先人から受け継がれたその良さを残し、巨額の負債等の問題点を改革し、子供たちそして孫たちの世代へと良い日本を引き継いでいく必要がある。それが、この世に生きる僕らの「世代の責任」だと思う。

そのためには、「国民に望むこと」と題して5つをあげていきたい。

1.政府に頼らない、自立の精神を!

日本の素晴らしいところは、表現の自由を含め、全ての自由が憲法上担保されていることである。日本国民は、この自由を謳歌して、民主主義に則り、自由奔放に生きていくことができる。とても喜ばしいことだ。

だが、自由には責任が伴う。自らの権利を主張するならば、当然そこには責任や義務が発生する。基本理念100の行動1には5つの基本理念の1として以下を記載した。

“(自由・自立・自己責任)「国民一人一人が、政府に頼らず自立し、助けあい、年長者の知恵を活かしながらも、若者がやる気と希望を持てる、頑張った人が報われる国をつくる」”

つまり、国民は自由を享受し、自立し、自己責任の原則に則りながらも、知恵を伝承し、やる気と希望を持ち、生きていくのである。一方、既にGDPの倍を超える1,000兆円の負債を抱えるに至っている。自由を謳歌しても、負債を積み上げては、無責任である。

かつて二宮尊徳翁は、次のようにおっしゃった。

「金銭を下付したり、税を免除したりする方法では、この困窮を救えないでしょう。まことに救済する秘訣は、彼らに与える金銭的援助をことごとく断ち切る事です。かような援助は、貧欲と怠け癖を引き起こし、しばしば人々の間に争いを起こす元です。荒地は荒地自身のもつ資力によって開発されなければならず、貧困は自力で立ち直らせなくてはなりません」

二宮尊徳翁の言葉は、自らが貧困から立ち上がったからこそ含蓄があるのだ。事実、彼は、金銭的援助を断ち切って、数多くの貧困を克服させた。結果、多くの人に感謝されている。僕は、二宮尊徳翁が指摘する「金銭的援助をことごとく断ち切る」という施策は、時代も違うし、環境も違うから今の日本には適当だとは思わない。だが、「かような援助は、貧欲と怠け癖を引き起こし、しばしば人々の間に争いを起こす元です」という精神から何かを学ぶ必要はあると思っている。

短期的な困窮状態にいる方(例えば大震災の被災者等)やハンディキャップを持つ方には、積極的に手を差し伸べる必要がある。だが、過度の援助は、活力を失わせ、財政を破綻させる。そうなると次世代に過度な負担を強いることになるのだ。政府による支援・補助・手当などの施策に頼るのではなく、先ずは自立の精神で、自助努力を図るべきであろう。

2.次世代に負担を強いることなく、僕らの世代で改革の断行を!

現在、日本はGDPの倍を超える1,000兆円以上の借金を抱えている。国の借金を増やすことにより生じる、いわゆる「次世代へのいじめや虐待」は、もはや許されない。将来世代に負担を強いて「いじめ・虐待」するのでなく、良い日本を遺すためには、二宮尊徳翁の精神に則り、社会保障、生活保護などの助成金のあり方を抜本的に考え直す必要性がある。

だが、それだけでは、借金を減らすまでいかない。財政破綻の一番の要因が社会の高齢化に伴う社会保障の増大と少子化に伴う負担者の減少であることが明白であるからだ。その結果、ロバート・フェルドマン氏があすか会議で指摘した「社会保障では、65歳以上は3,000万円のプラスで、今の子供達は6,000万円のマイナスである」という状態になっている。

当然、戦後の復興期において、今日の日本経済の基礎を創られた高齢者の方々に敬意を払いながらも、高齢者やこれから高齢者になる僕ら世代は、世代間格差を是正するためにも、これから受ける恩恵の幾分かを進んで放棄することが必要になるであろう。そのために世代を超えて、コンセンサスを得る必要がある。

3.教育、科学技術、文化面で世界をリードせよ!

「日本は地下資源が無い国である」と社会の教科書で学んできた。だが、国が持ちうる最大の資源は、実は人的資源なのである。豪州のように豊富な地下資源や広大な大地が無くても、日本は知恵と工夫で発展してきた。その人的資源の根幹は、教育である。教育を強化することにより、今後、世界で活躍できる人材を輩出するとともに、世界からヒト・モノ・カネ・チエを呼び込むことが重要となる。そして、世界を科学技術・文化面でリードする国となる必要がある。

4.大いにチャレンジをして、成功した人が社会貢献をする社会を!

社会は常に進化する。進化しないのは、衰退しているのと同義である。進化するためには、ベンチャーやイノベーションによる民間活力を最大限に発揮させ、新陳代謝が行われるバイタリティが溢れる国とすることが重要である。そのためには、リスクテイクを重んじ、大いにチャレンジし、頑張った人が報われる社会を創る必要がある。そして頑張った人間が、成功し創り上げた富は、寄付等を通して社会に還元することが望ましい。

弱者を過度に救済することなく自立を促し、強者に重税を課し罰則(ペナルティ)を与えることなく還元してもらい、国民一人ひとりが助け合い、社会全体に活力が溢れる社会を目指す必要がある。そうすれば、日本という国が更に素晴らしく生まれ変わるであろう。

5.政治に関心を持ち、発言し、投票を!

日本の政治は混沌としてきた。特に民主党政権における鳩山・菅内閣は、戦後最悪の内閣だったと言えよう。当時は、国家のリーダーである内閣総理大臣への不満や、政党・政治家への不信が渦巻いていた。だが、彼らを選んだのも、僕ら国民である。

僕ら国民は、自らが国民の一員且つ有権者であるとの強い自覚を持ち、積極的に発言する必要がある。そして良きフォロワーとして、良い政治家を応援して、選挙には必ず投票する必要がある。もしも良い政治家がいないならば、自らが政治家として立候補し、リーダーシップを発揮することも求められるかもしれない。この様に一人一人が日本を担うリーダーとして、社会に貢献する意識を持つ必要があろう。

国民主権の日本においては、全てが国民に権限があるとともに、責任があることになる。我が国の政治に不満を言うことは、天に向かって唾を吐いているようなものである。僕ら一人ひとりが、日本を引っ張っていく「リーダーとしての自覚」を持ち、「批判よりも提案」を、そして「思想から行動へ」と、移していくことが必要となる。この3つのG1精神に則って、国民が覚醒し行動すると、日本は良い国として未来永劫発展し続けることになるであろう。

それが、僕ら国民が、僕ら国民に対して望むことである。

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