米大統領選(3)いよいよ100日を切る! 

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ホワイトハウスへの鍵を握る激戦10州

今回の選挙戦は比較的接戦といえるが、オバマ上院議員とマケイン上院議員はともに、いくつかの州で確固たる支持の基盤を確立している。私の予測によると、オバマ上院議員には、238の確実な選挙人票が、マケイン上院議員には、186の確実な選挙人票がある。(大統領選に勝つには270選挙人票が必要)

しかしながら10州ほど、選挙時に文字通りどちらの政党にも転びうる「揺れ動く州(swinging states)」の存在がある。現時点では、それらの州は(括弧内の数字は選挙人票数):コロラド州 (9)、フロリダ州(27)、ミシガン州(17)、ミズーリ州(11)、モンタナ州(3)、ネバダ州(5)、ニューハンプシャー州(4)、ニューメキシコ州(5)、オハイオ州(20)、そしてヴァージニア州(13)である。

私の予測が確かならば、オバマ上院議員は、あと32票だけ得票すれば勝てる。これら激戦州のうち、いくつかを組み合わせれば達成することが出来るわけだ。今のところ、コロラド、ミシガン、オハイオ、ニューハンプシャー、そしてニューメキシコの各州はオバマ氏に傾きそうだ。もしこのままいけば、55票が追加され、オバマ氏の勝利が見込まれる。これらの州で勝つことがオバマ氏にとっては重要で、残りの激戦州は、勝利への「保険」となる。

一方で、マケイン上院議員はいかにして勝つか。激戦州でのわずかなリードを死守するだけでなく、オバマ上院議員に僅かながら後塵を拝するコロラド、オハイオ、ミシガンなどの州に食い込まねばならない。オハイオやミシガンは、殆どが製造業で成り立っており、経済の低迷に非常に苦しんでいる。同様に、コロラドも住宅(不動産)バブルのため経済が低迷している。勝利を収めるためには、マケイン上院議員はこれら3州の投票者に、経済低迷への最善の処方箋を約束するか、オバマ上院議員は非常に危険な選択肢であることを市民に示さねばならない。

両候補にとって、コロラド、オハイオ、ミシガンの3州は決定的に重要な州になる。少なくともこのうち2州で勝利を収めなければ、大統領選を制することは難しいだろう。

筋書きの無い大統領選のドラマは11月4日まで続く

さて、本選までにどのようなイベントがあるのか、簡単に紹介する。直近では、8月25日から28日にかけてコロラド州デンバーで行われる民主党の党大会と、9月1日から4日にかけてミネソタ州セントポールで行われる共和党の党大会だろう。党大会の行われる前には、両陣営の候補者はそれぞれ、勝利に貢献できる副大統領候補者を指名することになっている。

党大会に続いて、9月から10月にかけて大統領候補討論会が行われる。4回の討論会のうち、3回は大統領候補討論会で、残りの1回は副大統領候補討論会である。大統領候補討論会では、国内の政策についての討論、外交政策についての討論、観衆が質疑出来る形式での討論と、3回それぞれテーマや形式が決まっている。副大統領候補討論会では、あらゆる問題について議論が交わされる予定だ。

選挙自体は11月4日に行われる。その結果は日本時間の5日昼過ぎ頃にわかるだろう。しかし上述の通り、今から本選までの間にはまだまだ紆余曲折の可能性がある。最終日までもつれるであろう、大統領選ドラマにご期待あれ!(英文対訳:是村由佳)

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