G1経営者会議2016
第4部分科会D「マーケティング戦略としてのスポーツマネジメント」
観客を動員し、選手が躍動し、熱狂を生み出す。スポーツが隆盛する舞台裏には、優れた経営の手腕がある。ファンを魅了し、スタジアム・アリーナという場をつくり、収益を生み出す生態系を構築するために、 経営者たちは、どのような取組を行なっているのか。またプロスポーツチームは、企業にとってもマーケティングの絶好の機会となる。サッカー・野球・バスケットボールのチーム/リーグ運営に関わってきたパネリストたちに聞く。(肩書きは2016年11月3日登壇当時のもの)
<動画冒頭をテキストでご紹介>
民秋氏: それでは、スポーツをマーケティングで語ろうというセッションでございます。今、スポーツ界で何が起こっているかというと、安倍政権がGDPを600兆円に増やそうという中で、スポーツが官民戦略プロジェクトの4つめに選ばれ、スポーツ業界というのは成長産業であると位置付けられています。
我々のようにスポーツのビジネスをやっていると、少子高齢化といった問題で市場はどんどん縮小していくのではという空気がありましたが、その中で、ガラッと2020年の東京への道が開いた瞬間、空気が変わったというところです。今回は、野球、サッカー、そして新しいバスケというチームのプロリーグの方々に集まっていただきました。
これからの成長産業ということで、ビジネスとしてスポーツを捉えようというのが今日のテーマでして、マーケティングの切り口でやって参ります。ここに多くの投資が集まっています。一つは色々な施設が東京五輪に向けて建設されています。それ以外にも、Bリーグさんにはソフトバンクさんが年間30億で4年契約をやられている、イギリスのパフォームという会社が2100億円の10年契約でJリーグさんに投資した、プロ野球は色々なIT企業が入ってきている、ということで、色々な業界がスポーツはもっとビジネスで注目すべきではないかという視点を持たれています。
まずは一番古い、ご長男のプロ野球からお聞きします。実は私、広島出身でして、今回の巨人・広島戦が視聴率71%を記録して昭和の紅白みたいなことになって、こんなコンテンツがあるんだ、恐るべしプロ野球というのが私の中であります。ここに関して、マーケティングという視点で注目すべき分野と、今までやられたことを簡単にご説明ください。(この続きは動画でご覧ください)