あすか会議2016
第4部分科会「スマホ・VR時代のコンテンツビジネス」
テクノロジーの進化によって、コンテンツビジネスは根底から変わろうとしている。AmazonやNetflixといった「破壊者」は既存プレイヤーのルールを大きく変え、紙からウェブ、スマホ、そしてVRへとデバイスが進化する中で、クリエイターとユーザーとつなぐプラットフォームも巨大な変化に直面している。コンテンツの新たな黎明期に、起業家たちはどのようなフロンティアを見出しているのか。コンテンツビジネスの未来と新たなプラットフォームの形を議論する。(肩書きは2016年7月2日登壇当時のもの)。
<動画冒頭をテキストでご紹介>
柳澤氏: まず、お三方の立ち位置を僕から説明させていただいて、最近のトピックス、こんなことをやっているとか、なるべく皆さんの役に立つお話にしていただければと思います。
その後、コンテンツビジネスのマネタイズの方法が、スマホが出てきてから変わってきているので、どんなビジネスが生まれてきているとか、クリエイターの稼ぎ方の変化ですとか、そのあたりの話をしていただきます。
それからVRについては、皆さん色々と言いたいことがあるそうですのでお話しいただき、最後にコンテンツビジネスはどういう人が向いているのか、そもそもコンテンツビジネスとは何なのかをお話いただくという構成にしたいと思います。
簡単に立ち位置だけ説明しますと、樹林さんは皆さんご存じだと思いますが、僕らのあこがれ、マンガ業界では伝説の方ですね。ご自身も作家でいらっしゃいますし、GTOや神の雫、マンガボックスという1,000万ダウンロードされたプラットフォーム事業などにも関わっていらっしゃいます。作家という立ち位置でありながら、BtoCのプラットフォームをされている方ですので、そのあたりのお話も聞けるかと思います。
ピクスタの古俣さんは、基本的には写真を売買するプラットフォームを扱っていて、広告業界向けにビジネスをされています。CtoBと先ほどおっしゃっていましたが、C向きというよりは企業向きに個人の作家の作品などを扱っています。
塩田さんは、まさにコンテンツビジネスの最先端で、ソーシャルゲーム業界では運用が得意という評判です。しかもIPを使うとうまいと認識しています。こちらもBtoCになるのかな。
では、それぞれ最近のトピックスみたいなものをお話しいただければと思います。
樹林氏: 今、僕の仕事としてはマンガを3~4本くらいやっていて、ヤンマガとマガジン、モーニングが中心で、他にも5つくらい平行してやっています。あとは海老蔵くんと一緒に、元々は歌舞伎の舞台を作っていたのですが、それを素材にテレビドラマをしかけておりまして、テレビ東京で10月から放送の「石川五右衛門」という作品です。(この続きは動画でご覧ください)