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ダボス会議2016年~4)「デジタル時代のアジア」に登壇

投稿日:2016/01/29更新日:2021/10/20

ダボス会議4日目。当地で初めてスマホのアラームで目を覚ました。今までは、朝5時前には自然と目が覚めていたが、今朝は朝6時まで熟睡だ。やはり疲れている。特に足が。そりゃそうだ。毎日会場間の移動で雪道を4km以上歩き、ジャパンナイトの最初からグロービスナイトの最後まで6時間以上も立ちっぱなしだったのだから。

今日も外せない会議やセッションが午前中に目白押しだ。しかも、ランチタイムには、僕が登壇するセッションがある。頑張らないとね!

朝7時。まだ暗い中、ダボスの街中を歩き始める。

朝7時半からのASEANと日本のジョイントセッション(Re-igniting the South East Asia growth story)で、古くからの友人、エアアジア創業者トニー・フェルナンデス氏と一緒になった。自撮りショット。(^^)

朝食会の模様。トニー・フェルナンデス氏とシンガポールの副首相に挟まれた。野村證券の吉川敦グループCOOの横は、インドネシアの財務大臣だ。すごいメンバーだ。

9時からは、2つ目の朝食ミーティングだ。僕がグローバル・アドバイザリー・カウンシルを務めるウィルソン・センター(ウッドロウ・ウィルソン国際センター)主催だ。スピーチしているのが、ジェーン・ハーマン代表で、壇上がトーマス・フリードマン氏とデイビッド・ミリバンド氏。

デイビッド・ミリバンド氏の知見の深さに驚いた。今まで会った政治家の中で、最も洞察力があり、明晰で、コミュニケーション能力が高い。英国の奥深さを実感する。

 

ランチタイムは、僕が登壇したランチタイム・セッションだ。タイトルは、「デジタル時代のアジア」(Asia in the Digital Age)だ。

僕は、6 Tech(グロービス・キャピタル・パートナーズが重点投資するFinTech、 HealthcareTech、EduTech、HomeTech、AutoTech、FrontierTechの6分野)のこと、EdTechの状況、そしてテクノベート(テクノロジー+イノベーションを組み合わせたグロービスの造語)に関して発表した。各自3分程度。他のディスカッション・リーダーは、フィリピンの財務大臣、インドネシアの財閥の若きリーダー等がいた。その後、僕は議論でも積極的に発言した。面白かった。

ダボス会議本会場に歩いて戻る最中。今日も絶好の天気だ。今回感じたキーワードは、(1)政治の内向き化、(2)国際的リーダーの不在と漂流、(3)テクノロジーの変化への危機意識と興奮――の3つ。詳細は、帰路の飛行機の中でコラムとしてまとめようと思う。

15時半からWEF(世界経済フォーラム)のインタビュー撮影を受けた。英語でしっかりとしゃべるのは難しい。もっとうまく英語でコミュニケーションできるようにならないとね、と実感した。

16時45分からIoTのセッションに参加中。CAテクノロジーズ, Wipro, Flex, MatternetのCEOが登壇中。

僕は、いつものように最前列に陣取っているので、早速質問してみた。「教育はどう変わるのか?企業内の研修はどう変えているのか?大学には何を期待するのか?」と。WiproのCEOが明確に答えてくれた。

「社内研修は完全に変えた。昔はシステム・インテグレーションなどの手法を教えていたが、今は止めた。今はコーディング、アルゴリズム、そしてデータ解析だ。大学には、もはや何も期待していない。社内で人材を育成するしかない」

企業は、猛烈な勢いでこの変化に追いつくべく、必死の努力をしている。またトップもパーソナルコーチを3人も付けて、テクノロジーの知見を高めているのだと言う。リーダーや企業が必死の思いでテクノベートしている中、まさに大学のみが一番変革に乗り遅れている状況だ。大学にもテクノベートが必要だ。

会場で見かけたロボット。体を動かすことができない方のためにも、インクルーシブ精神で参加できるように工夫したものだ。

夜8時から20人程度のプライベート会合に呼ばれた。元シンガポール外務大臣のジョージ・ヨーさん。香港のビクター・チューさん。米国からはジェフリー・サックスさんとリチャード・エデルマンさん。豪州からはケビン・ラッド元首相。中国からはIMF副総裁の朱民さん等だ。このメンバーの中に入れてとても光栄だ。

ダボス会議4日目を終えて、今、ツイッター中だ。何とか体力はもっている。ダボスも9回目となり、確実にペース調整の方法が分かってきた気がする。明日は、甘利明さん、塩崎恭久さん、河野太郎さんの3大臣がダボスに到着される予定だ。しっかりとサポートしたい。さぁって、寝ることにしようか。(^^)

2016年1月22日
ダボスにて

堀義人

https://globis.jp/article/3958

https://globis.jp/article/3947

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