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グローバルは英語だけでない。日本のアイデンティティこそが大事

投稿日:2015/06/04更新日:2021/11/30

文部科学大臣・下村博文氏×インターナショナルスクールオブアジア軽井沢理事・小林りん氏×品川女子学院校長・漆紫穂子氏×藤原和博氏
G1サミット2015
第10部 分科会B「大学入試改革と中等教育」Part2

暗記・詰め込み型から、多面的評価の入試へ--大学入試が大きく変わろうとしている。2021年、現在の小学校6年生が大学を受験する年に、現行の大学入試センター試験が廃され、新共通テストが創設される。「課題解決能力」「企画力」「人間力」を育み、世界で活躍する人材を輩出するために、中高教育は今後、どのように変化していくべきか。下村大臣、教育再生実行会議有識者である漆紫穂子氏、同会議分科会有識者の小林りん氏が後半ではITCやグローバル教育の議論を行う(肩書きは2015年3月20日登壇当時のもの。視聴時間33分10秒)。

漆 紫穂子氏
学校法人品川女子学院 校長
小林 りん氏
学校法人インターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢 
代表理事
下村 博文氏
文部科学大臣
衆議院議員 
藤原 和博氏(モデレーター)
教育改革実践家 杉並区立和田中学校元校長
元リクルート社フェロー

【ポイント】
・ITC教育についてのリスクを言えば、責任回避になっていく。交通ルールと同じで、リスクもあればメリットもある(漆氏)

・情報化の教員免許や教科書はナンセンス。教科書も免許も、すぐに古くなってしまう。そういったことを切り離し、国際レベルに合わせたほうがいい(漆氏)

・タブレットは、5年以内にすべての小中学生に持たせたい。ただ、デジタル教材のソフトは役人的な発想では無理。民間に協力を仰ぐなどの自由度を持たせたほうが、子どもの教育にとってはよいのではないか(下村氏)

・当校では、実験的に中学1年からプログラミングもしているが、教諭よりも子どものほうが圧倒的に早く覚える。子どもが子どもに教える仕組みを作れば、ずっと早いはず(漆氏)

・グローバルといえば英語、ではない。自分が当たり前だと思っていることが当たり前ではない人とコミュニケートしていく時代には、多様性が大切になる。変化のスピードも速く、問題解決能力と、何が問題なのかを発見する能力が大事になってくる(小林氏)

・英語は、当校では8割、9割が特別免許をもっている外国の教師。長野県であればどの学校でも通用する10年間の正教諭の免許だが、都道府県によって運用が違う。そこを変えるだけで、教えられるべきことと教えことができる人のギャップが埋められるのでは(小林氏)

・日本の受験英語は、「読む・書く・話す・聞く」の中で、「話す・書く」が問われないが、4つの分野を全部しなければ語学ではない。今後は、民間の試験を大学入学試験の代わりに活用したほうがいい(下村氏)

・英語だけでなく、日本の文化・伝統・歴史などのアイデンティティーに関わる部分も教えなければ、真のグローバル人材にはなれない。日本人としての根底の部分をしっかり押さえて初めて世界で通用するので、両方をやっていきたい(下村氏)

・学校を作った際、お金集めで苦労し、そのほとんどが校舎にかかった。ニーズが多様化してスピードも早くなっているが、大きな校舎がなかったら学校を開けないのが、変化のスピードを遅くするのでは(小林氏)

・日本の教育に対する財政支出の割合が、GDPあたりで最低だということを知ってもらいたい。未来に投資を(漆氏)

予告編はこちらから
芸大に入るのに5浪――人生の無駄遣いではないですか?(下村大臣)

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