人工知能の耐えられない狭さ~茂木健一郎氏 視聴時間

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脳科学者・茂木健一郎氏
G1ベンチャー2015
第2部 全体会 「人工知能とイノベーション~AIが生み出す未来~」Part1

ディープランニングによって自己学習できるようになった人工知能は、技術的なブレークスル―を超え、急速な進展を遂げている。今春にはIBMの人工知能ワトソンくんの銀行「内定」が大きく報じられた。ホーキング博士やイーロン・マスクは人類への脅威になり得ると警鐘を鳴らす。人工知能は“破壊的”イノベーションとなるのか。その進化と普及は、我々を取り巻く生活やビジネスをどのように変えるのか。人工知能がもたらす未来を語る(視聴時間11分42秒)。

茂木 健一郎氏
脳科学者
(肩書は2015年4月29日登壇当時のもの)

【ポイント】
・最新のトレンドとして、秘密にしたままでもの凄い技術革新を起こっていることが多い

・人工知能からすると、人間の「頭の良い人悪い」の差なんてほとんど意味がない。人工知能は人間のスケールを超えている

・人工知能には、Oracle(何か質問をしたら答えを返してくれる)、Genie(何か課題をなげる)、Sovereign(全権委任)の3つのタイプがある

・人間の脳は「ヤバいこと」をやらないようにするメカニズムが入っている。最近の研究によると意識の本質は「ヤバいことをやらない拒否権"veto"」という考え方がある。なので人工知能が何かやばい事をやらないようにするには意識の拒否権の発動のメカニズムを人工意識として組み込み、コントロールするのがいいのかもしれない

・ロボットや人工知能は、常識や新しいことに出合った時の判断が出来ない。人工知能はある領域では優秀だが、脳全体の働きからみると、ザヴァン(精神障害や知能障害を持ちながら、ごく特定の分野に突出した能力を発揮する人や症状)をスーパーにしたような状態である

<動画冒頭をテキストでご紹介>
茂木氏: 「人工知能の耐えられない狭さ」という事で、人工知能で言うと最近、チェスのチャンピオンのカスパロフが破られたりとか、ワトソンが雑学クイズの番組で勝ったとか、あるいは音楽のチューニングの世界では
限られた文脈の中で合格するプログラムができています。グーグルのカーツワイル氏がずっと「シンギュラリティ(技術的相違点)」と言っていて、例えば、人工知能が人間の知能に追いつき、追い越してしまった時に何が起こるのかという事を議論し始めている。イメージとしてこの人工知能を始め、さまざまな技術革新がシンギュラリティを起こすと考えられている。また、ニューヨークタイムズがグーグルXというリサーチラボラトリーがあることをすっぱ抜いたのだが、そういった秘密の中で、技術革新をするのが最新のトレンドだと思います。
さて、人間の中で例えば知能指数が60の人と180の人がいたら、まあ180の人が頭が良いって思いますよね?でも特異点で何が問題になっているかと言うと、例えば人工知能の指数が4000になったとした時、アインシュタインとあんまり頭の良くない人って全く意味ないんですよ。そもそも人間のスペクトラムの中で頭が良い、悪いってほとんど意味がない。そんなトリビアな時代がすぐそこまで来ている。

また最近、人工知能に関する映画がよくあって、「her」という映画の中で、僕がものすごく好きな会話があって、「他の人と恋に落ちてんの?」と人工知能に聞くと「そう641人と」と言う会話があって、同時複数形の会話を人工知能がするみたいな、完全に人間のスケールを越えているんですよ(この続きは動画でご覧ください)。

 

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