まとまった時間が取れる夏休み、もしご自身の英語力に課題を感じているなら集中特訓する絶好の機会です。そこで、グロービス経営大学院で英語MBAプログラムを担当する教員や研究員が、1週間でリスニング力を底上げする効率的な方法をお伝えします。1週間続ければ底上げにはなりますが、あくまでそれは一時的なもの。ここで習慣を作って継続していくことが大切です!
5割くらいわかると思う内容の音源を何度も聴いてシャドーイングする
実践者:グロービス経営大学院 教員 武井涼子
音楽でも、英語学習用の音源絵も、なんでもかまいませんので、5分以内で、正しいテキストを手に入れられるものを用意します。そして、その音源を、聞いては即声を出して繰り返すということを、繰り返します。最初は数秒聞いては音源を止めて繰り返し、また数秒聞く、ということを繰り返します。なれてくると英語が流れ始まるのと零点数秒差で、音源を止めることなく話しきれるようになります。ここまできたら仕上がりです。一つ仕上がったら次の音源に進みます。その際には、また5割くらいはわかるものを選ぶようにしてください。気がつくとずいぶん早いスピードのテキストが聞きとれるようになっているはずです。
ポッドキャストでシャドーイングする
前述のシャドーイングを実践するに当たり、手っ取り早い教材となるのがポッドキャスト。中でもオススメを2つご紹介します。
海外ドラマでシャドーイングする
ポッドキャストよりもさらに難しいシャドーイングに挑戦したくなったら、海外ドラマを活用してみましょう。特におすすめなのは以下の3つです。
TEDをとにかく聞きまくる
実践者:グロービス経営大学院 教員 小平崇
最初は、「自分にとって興味のあるテーマ」x「分かりやすそうな英語を話している人」のものを選んで聞いていましたが、最近は適当に決めています。ただし、あまり馴染みのないテーマだったり、専門用語が出てきてよく分からないこともあるので、NHKのスーパープレゼンテーションの中のものを選んだりもします。こちらはスクリプトがあるので、一度聞いて分からなくても、スクリプトを読んで内容を理解してから聞くと理解が進みます。
市販の問題集で正しいやり取りを覚え、現場では本質と主旨をとらえるよう集中する
実践者:グロービス経営大学院 シニアアソシエイト/グロービス英語MBAフルタイムプログラム卒業 清水さやか
会話の中で相手に質問をされた場合に聞かれたことに正しく返事をするということと、相手の言っていることを正しく理解することに課題意識があったため、以下の方法で改善を図りました。まず前者は市販のCD付リスニング対策本の質問を聞いて正しい回答を選ぶというExerciseにたくさん取り組み、後者は話の本質をつかむことと、大きく2つか3つ、要旨をつかむことをとにかく意識するようにしました。難しい単語がたくさん入るような話は、日本語でも単語がわからないことがありますよね。でも、それが大体なんのことで、話している人が言いたいことは大きくこれとこれ、というのがわかれば十分なことがほとんど。あとは知っている単語量を増やせばさらに細部がわかるようになると思います。