MBA経営辞書「手段の目的化」 

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手段の目的化(Confusionofmeansandobjects)

本来、手段はある目的を実現するために選択されるものだが、その手段を実行すること自体が目的と化してしまうこと。手段を実行に移す過程で、本来の目的が忘れ去られてしまうことにつながる。

たとえば、ジョギングは本来、健康維持のために行われるものだが、毎日走ることが目的化してしまい、健康を損ねるようでは本末転倒である。食事制限や、特定の栄養素の摂取なども同様だ。

ある会社では社員のやる気を向上させようと、いくつかの目標数値を上回った支店には、特別ボーナスを支給することにした。ある支店長は他の支店に負けてはならじと、目標達成に向け、社員に激しくプレッシャーをかけた。

その結果、社員はやる気が向上するどころか、ストレスがたまって支店の雰囲気は重苦しいものになってしまった。もし、A支店長が、会社が意図した目的をはっきりと認識していたら、社員への指示の出し方も異なったものになっていただろう。

他者に仕事を指示する際には特に、本来の目的を明確に説明しておくことが必要だ。そうしないと、指示を受けたほうは、その指示を忠実に実行することが自分に与えられた使命(目的)だと考える傾向があるからである。

▼「MBA経営辞書」とは
グロービスの講師ならびにMBA卒業生など、幅広い分野から知を結集して執筆された、約800語の経営用語を擁する辞書サイト。意味の解説にとどまらず概念図や具体例も提示し、マーケティング、ファイナンスなどの分野別に索引できる。今後、検索機能ほかサイト機能の追加を行う一方、掲載用語を1000語程度まで拡充した上でサイト上でのご意見の収集ならびに監修の実施を通じた更なる精緻化を図り、グロービス編著のベストセラー書籍『MBAシリーズ』と併読いただける書籍として出版を予定している。

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