MBA経営辞書「定量データ」 

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定量データ(quantitativedata)

売上高や市場シェア、顧客満足度のように数値化されたデータ。比較や加工、目標値の設定がしやすく、また定性データよりも客観性が高いことが多いため、経営の意思決定や日々の業務管理に多用されている。現代の科学的な経営にはなくてはならない情報である。
多くの企業は、程度の差こそあれ、経営が適切に行われているか、あるいは戦略目標に着実に近づいているかを見極めるためのKPI(KeyPerformanceIndicator:主要業績指標)を定め、その目標値を設定し、月次あるいは四半期ベースで差異分析を行い、PDCAのサイクルをまわしている例が多い。デイビット・P・ノートンとロバート・S・キャプランが提唱したバランススコアカード(BSC)では、戦略マップを描いた上で、これらのKPI(4つのカテゴリーに分類)を有機的に関連付けながら設定・測定し、戦略の組織への落とし込みを図る。
定量データには、客観的に測定できるもの(例:キャッシュフローなど)と、数値化はされているものの比較的客観性が弱い、定性データに近いもの(例:顧客満足度、商品選好など)がある。後者の場合、測定にムラが生じやすく、往々にして正しい比較などができなくなってしまうため、注意を要する。
なお、狭義の意味では、定量データは「比例尺度あるいは間隔尺度で測定されたデータ」と定義されている。比例尺度とは、単位の間隔が等しく、かつ絶対的な原点(ゼロ)を持つ尺度で、長さや重さなどが該当する。間隔尺度とは、単に優劣の関係(順序)ではなく、優劣の差に量的な意味を持つもので、典型的には偏差値がこれに当たる。

次回は「データマイニング」を取り上げます。

▼「MBA経営辞書」とは
グロービスの講師ならびにMBA卒業生など、幅広い分野から知を結集して執筆された、約700語の経営用語を擁する辞書サイト。意味の解説にとどまらず概念図や具体例も提示し、マーケティング、ファイナンスなどの分野別に索引できる。今後、検索機能ほかサイト機能の追加を行う一方、掲載用語を1000語程度まで拡充した上でサイト上でのご意見の収集ならびに監修の実施を通じた更なる精緻化を図り、グロービス編著のベストセラー書籍『MBAシリーズ』と併読いただける書籍として出版を予定している。

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