MBA経営辞書「ディシジョン・ツリー」 

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ディシジョン・ツリー(DecisionTree)

とりうる選択肢や起こりうるシナリオすべてを樹形図の形で洗い出し、それぞれの選択肢の期待値を比較検討した上で、実際にとるべき選択肢を決定する手法。
ディシジョン・ツリーもまた、高まる不確実性の中で、意思決定の精度を上げるために活用しうるツールである。ディシジョン・ツリーではまず、誰が意思決定者かを確認した上で、意思決定者にどのような選択肢(代替案)があるかをリストアップする。次に、それぞれの選択肢について、「起こりうる(不確実な)事柄」をリストアップする。そしてリストアップした事象それぞれについて、その事象が起こる確率とそのときのリターンを求める。確率は、ある選択肢内の合計が1(100%)になることを確認する。リターンは、企業の意思決定の場合、なるべく金銭に置き換えて定量化する。このような作業を経て起こりうるシナリオを可視化し、ツリー全体に不備がないことを確認した上で、最終的に各選択肢の期待値の計算を行い、意思決定を行う。
実務でディシジョン・ツリーを用いるときに難しいのは、本来不確実であるリターンの額やその発生確率を定量化することである。こうした難しさゆえに、ディシジョン・ツリーを直接的に意思決定に応用しているのは、製薬や石油発掘など、リターンや発生確率を比較的推定しやすい業界に限られがちである。

次回は「リアル・オプション」を取り上げます。

▼「MBA経営辞書」とは
グロービスの講師ならびにMBA卒業生など、幅広い分野から知を結集して執筆された、約700語の経営用語を擁する辞書サイト。意味の解説にとどまらず概念図や具体例も提示し、マーケティング、ファイナンスなどの分野別に索引できる。今後、検索機能ほかサイト機能の追加を行う一方、掲載用語を1000語程度まで拡充した上でサイト上でのご意見の収集ならびに監修の実施を通じた更なる精緻化を図り、グロービス編著のベストセラー書籍『MBAシリーズ』と併読いただける書籍として出版を予定している。

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