長寿企業が大事にする価値観は深くて広い 

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創業300年を超える長寿企業では、10~13代の社長が創立以来経営を引き継いできています。長い年月を通していろいろなことがあったはずですが、ぶれずに経営を続けることができたのはなぜでしょうか。その理由の1つは、大事にしてきた価値観にあります。

創業300年でかつ年商50億円以上の企業(日本型サステイナブル企業)の価値観の特徴について考察するために、まず、世界的に尊敬を集めている企業のビジョンや理念を調べてみました。すると、日本型サステイナブル企業の価値観と、尊敬を集める企業のビジョンや理念は、かなり似通っていることに気づきました。例えば、顧客第一主義や人を大切にすること、地域を大事にすること、法令を遵守することなどです。ところが、じっくり考察してみると、日本型サステイナブル企業ならではの、深みや広さが見えてきたのです。

尊敬される企業の多くが従業員を大切にする理念を唱えています。ですが、月桂冠は元社員の法要をなんと50回忌まで行っています。そこでは、従業員が働いている今この瞬間だけではなく、その一生を大切に扱う姿勢が表れています。「従業員を大事にします」という通常のレベルを超えた、「従業員の一生を(時には、その後も)大事にします」という、似て非なる姿勢が見られるのです。

また、多くの企業が、地域貢献を重視することを唱えています。しかし、行政の人に言わせれば、多くの企業は利益が出た時には様々な寄付をしてくれるけれども、業績が悪くなるとさっさと引っ込めてしまうそうです。日本型サステイナブル企業は、業績の良し悪しによらず、安定的に寄付や地域貢献活動を続けます。

取引先との共存共栄も多くの企業が唱えます。日本型サステイナブル企業は、短期的には損害を被ったとしても取引を続け、長期的な共存共栄を図る傾向にあります。「これまで世話になってきている。これからも一緒にやっていきたい。今は損しても、長く付き合っていくためには仕方がない」というように判断するのです。そうした価値観が、取引先や顧客や従業員にも伝播していくのです。

(本記事は、FM FUKUOKAのラジオ番組「BBIQモーニングビジネススクール」で放送された内容をGLOBIS知見録用に再構成したものです)
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