東京は究極の21世紀都市か? 

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海外へ行くと、僕の住む東京の街に関するマイナスの意見を耳にして驚くことが多い。日本経済が長らく低迷していることだけを根拠に、実際に東京を訪れたことのない多くの人は東京に対し、不快で混雑し汚染された退屈な都市であるというイメージを抱いているようだ。

最近、ある南アフリカの友人が、十代のお嬢さんと一緒に東京にいる僕を訪ねてくれた。この親子が体験したプラスの出来事によって、僕は上記のような先入観がいかに間違っているかを確信した。2人が東京の街について口にすることと言えば、良いことばかりだった。

それどころか、彼らの熱意に刺激されて、「東京の好きなところマイ・ベスト6」のリストまで作ってしまった。

1.交通渋滞が少ない。大気汚染がほとんどない
日本人は1964年のオリンピックに備えて、東京全体に高架高速道路網を張り巡らせた。これは、ほとんどの車が街中ではなく、街の上を走っていることを意味する。大規模かつ効率的な地下鉄・鉄道網のおかげで、地上を走る車の数はさらに抑えられている。その結果、空気がきれいで、自転車に乗る人や歩行者、ジョギング愛好者にとって素晴らしい環境が保たれている(皇居の周りでは常に走る人の姿が目に入る)。世界一の自動車生産国の首都に対し、皆がこのようなイメージを抱いているなんて凄いことだ。

2.清潔かつ安全である
日本人は非常にきれい好きだ。物を散らかさない。商店主は店の外の歩道を入念に掃除する。公共物の破壊や落書きは皆無に等しい。路上犯罪もない。小学生は大人の付き添いなしで登下校する。女性は昼夜を問わず、いつでもどこへでも安心して出歩くことができる。現に、南アフリカの友人が心から楽しんだことの1つは、夜遅くに東京の街を散策することだった。東京は清潔で整然としているだけではない。どこへ行っても治安が良いのだ。

3.ミシュラン星付きレストランが最も多い
東京にはありとあらゆる種類の料理がある。寿司、天ぷら、すき焼きのような伝統的な和食だけでなく、タイ料理や韓国料理から、イタリア料理やフランス料理に至るまで、さまざまな国の料理を幅広く味わうことができる。2013年のミシュランガイドで、東京からは14軒のレストランが3つ星、53軒が2つ星、175軒が1つ星を獲得した。これにより東京は、世界で最も多くのミシュラン星付きレストランを擁する都市となった。もちろん、ミシュラン星付きレストランで日常的に食事ができる人はいないが、てんや(天ぷら)や吉野家(牛丼)のような和食ファストフード店でも、ヘルシーで美味しい食事を手頃な価格で楽しむことができる。あえてこう言わせてもらいたい。東京には不味い食べ物など存在しない、と。

4.人の心が温かい
東京は慌ただしい場所だが、それでも人々は他人に親切に接する余裕がある。地下鉄で迷ったときは、必ず誰かが道案内をしてくれる(英語はうまいとは言えないかもしれないが)。レストランを出るときに雨が降っていれば、傘を無料で貸してもらえる。タクシーや商店、レストランに忘れ物をしても、99%の確率で戻ってくる。
東京では、誰もが心の底からくつろぐことができるのだ。

5.刺激的なサブカルチャーと古来の伝統が共存する
東京の中でも、南アフリカの友人の十代のお嬢さんが特に気に入った場所は、原宿(世界のティーンエイジ・ファッションの中心地)、秋葉原(マンガとアニメの世界的メッカ)、東京ディズニーランド(世界で最も成功したディズニー・テーマパーク)だった。型破りな新しいトレンドにあまり興味がなければ、川沿いの浅草や寺院が多く立ち並ぶ谷中に行けば、昔ながらの伝統的な日本を味わうことができる。東京には公園も多い。東京では誰もが必ず何かを楽しむことができるのだ。

6.絶えず変化し続ける都市である
森ビルや三井不動産といった日本の大手デベロッパーは、六本木ヒルズ(2003年)や東京ミッドタウン(2007年)のような複合用途施設を生み出してきた。オフィス、集合住宅、ホテル、店舗にレストランや美術館、映画館、緑地を組み合わせたこれらの施設は、刺激的な新しい「都市の中の都市」を形成している。同じく大手デベロッパーである三菱地所は十年の歳月をかけて、かつては東京駅前の味気ない地区だった丸の内を、カフェ、店舗、木々が立ち並ぶヨーロッパ風の街に変貌させた。634メートル(2,080フィート)の世界一高い自立式電波塔、東京スカイツリーは必見だ。その姿に圧倒されること間違いなしである。東京の都市環境は絶えず向上し続けている。

しかし何と言っても、東京の最も驚くべき点は、その規模の大きさである。3,700万人という大都市圏の人口は、デリーやメキシコシティ、ニューヨーク、上海の約2倍の規模に当たる。東京にはどういうわけか、発展途上国の首都に満ちているような常に新しいものを生み出す活気と、先進国の首都に見られるような円滑な運営ぶりが共存しているのだ。

今世紀のさまざまな巨大都市に世界中の人々がどんどん流れ込む中で、東京は真に機能する有機的な都市エコシステムの見事な例を示していると僕は思う。LinkedIn上の皆さんには、世界最大かつ――少なくとも私見では――最高の都市を、ぜひともその目で確かめに来てほしい。僕にとっては、東京こそが究極の21世紀都市である。

あなたはどう思うだろうか。あなたにとってはお気に入りであるのに、過小評価されていると感じる都市はどこだろう?
(Photo: © hallucion_7 - Fotolia.com, © stockfoto - Fotolia.com)

この記事は、2013年7月28日にLinkedInに寄稿した英文を和訳したものです。

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