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第一回グロービス杯世界囲碁U-20~4)最終日の風景:17年ぶりの日本勢同士の決勝戦!

投稿日:2014/05/13更新日:2021/11/29

いよいよグロービス杯の運命の準決勝が、10時半にキックオフする。日中決戦となったこの準決勝。とても楽しみだ。今から決戦の地となる、グロービス経営大学院へと向かう。みんなで応援しよう!

準決勝の会場の模様。許家元二段は、既に会場入りして集中している。あと15分でキックオフだ。緊張感が増してきた。

準決勝第一試合は、日本代表の許家元二段対中国代表の夏晨コン三段。許二段が黒番だ。囲碁の棋戦独特の静けさがあたりを覆う。

準決勝のもう一試合が、日本代表の一力遼七段と中国代表の連笑七段。20歳対16歳の戦い。場所は、前日までのグロービス・ホールから303教室へと移動。グロービス・ホールでは、14時から決勝大盤解説会が開かれる。

10時半にキックオフ! 検討会場での国際色豊かな雰囲気。静かな熱戦が繰り広げられている。

プロ棋士の検討会では、許家元二段対夏晨コン三段は、接戦で半目勝負か。一力遼七段対連笑七段は、コウ争いだ。凄い熱戦が繰り広げられている。頑張れー。

検討会場の雰囲気。数多くのプロ棋士が集い、いくつかの島に分かれ、様々な可能性を検討している。となりの部屋では、日中棋士の静かな熱戦が繰り広げられている。

日中の代表棋士が繰り広げる静かな頭脳の戦い。盤上では、激しい熱戦が繰り広げられている(303教室の窓ガラスを通して撮影)。

日本代表許家元二段、中押し勝ち。これで、日本代表が一人決勝進出。もう一人の日本代表である一力遼七段は、検討会では優勢との判断。もしも二人が決勝進出したら、日本の囲碁界に新たな歴史がつくられることになる。頑張れー!

許家元二段(グレーのスーツ)が、検討会場に現れた。報道陣と検討陣に囲まれてインタビューが始まった。盛り上がっている。

一力遼七段と連笑七段の静かな熱戦が繰り広げられている。既に1時間50分が経過している(窓ガラス越しに撮影)。

一力遼七段中押し勝ち! 日本の囲碁界に新たな歴史がつくられた。今まで、世界戦の決勝を日本選手同士が戦うなどあり得なかった。それが実現した。今まで散々中国・韓国に負け続けてきたが、若手の世代が台頭し、日本復活を世界に示した形だ。14時からの決勝大盤解説会に、多くの囲碁ファンが集うだろう!

日本人棋士同士の世界戦決勝は、1997年以来17年ぶりのことだ。そして一力遼七段・許家元二段の二人とも、1997年生まれの16歳。あと3年はグロービス杯に出場できる。日本囲碁界の新たな時代の幕開けだ!!

実は一力遼七段と許家元二段は、公式戦では初めての顔合わせだという。その舞台が世界戦の決勝戦とは出来過ぎたドラマだ。

一力遼七段と許家元二段との決勝戦、午後2時にキックオフ!

3位決定戦は、中国代表同士の連笑七段と夏晨コン三段との対決だ。

決勝戦の大盤解説会が始まった。解説は、依田紀基九段と万波奈穂三段だ。「今まで中国と韓国に負け続けてきたから、日本同士の決勝戦のイメージすらできなかった。日本は負けるということを長いこと刷り込まれてきた」と依田九段。

大盤解説会は楽しくて、面白くて、最高だ。

一力遼七段優勝!! そして優勝と準優勝のお二人が決勝大盤解説会場へ。楽しいトークが始まった。雰囲気がとても良い。全てに感謝だ。この後の表彰式には、日の丸が大きく映し出され、君が代の斉唱が行われる。

そして表彰式へ。表彰式では、3位の連笑七段と2位の許家元二段には、日本棋院の山城副理事長から賞状を授与した。そして僕が壇上に呼ばれた。僕はグロービス杯のトロフィーを手にして高く掲げ、一力遼七段に「優勝、おめでとう」の言葉とともに授与した。

3人の勇士の背には、それぞれ中国の国旗と日の丸が誇らしげに映し出された。一番真ん中の大きなスクリーンには、日の丸が映し出された。そして場内全員が立ち上がり、日本の国歌「君が代」が場内に鳴り響く。一力遼七段も、会場の参加者も、僕も、君が代の歌詞を口ずさんだ。大いなる感動に身を包まれた。

こうして表彰式は閉幕した。そのあとは記念撮影だ。3人の勇姿。一力遼七段、許家元二段、連笑七段>おめでとう!!

優勝した一力遼七段とのツーショット。感動をありがとう!

会場の設営を行ってくれているスタッフに大きな声で、「お疲れ様でした」と声をかけて、山城副理事長、中小野田常務理事、司会の万波奈穂三段、そして一力遼七段、伊田篤史七段、孫マコト三段、鶴田和志二段などの日本代表選手とともに打ち上げに行った。市ヶ谷の日本棋院の近くのお寿司屋さんだ。とても気分が良い。

16時近くから始まった打ち上げには、片づけを終えた日本棋院のスタッフも後から合流した。当然20歳未満のプロ棋士はお酒は飲まないし、18時には帰られた。僕は打ち上げがお開きになった後も、飲み足りない気分だった。

日曜日なので市ヶ谷界隈は開いていない。場所を神楽坂に移し、囲碁仲間を呼び出して飲み続けた。

ふとiPadを開き、ツイッターを覗くと、グロービス杯世界囲碁U-20の話題でタイムラインが埋め尽くされていた。本当に凄い快挙を現実のものとしてくれた一力遼七段と許家元二段には感謝感激だ。僕は、今晩は祝杯を上げ続け飲み続けることにした。カンパーイ(^^)

<タイムラインの一部>
三村智保@igomimu
期待はするけどやっぱり「かなわないんだろな」と思ってしまう癖がついていた。1回勝つだけで他の選手も気持ちが変わる。これは大きい。

百田尚樹@hyakutanaoki
【世界囲碁、一力が初代優勝者に 若手棋士のグロービス杯】
これ、実は大変な快挙!おめでとう^^

「ずっと中継見てました。解説会も楽しかったです。第1回グロービス杯は大成功だったと思います! これから日本強くなります! 素晴らしい大会をありがとうございました。来年の大会が今から楽しみです!」

「グロービス世界囲碁U-20決勝で、一力遼七段が許家元二段に中押し勝ちし優勝した。一力遼先生は昨年の若鯉戦以来2つ目の公式戦タイトル獲得となった。おめでとうございます。まだ16才と若いので今後の活躍に期待しています。頑張ってくださいね。」

「僕も院生を毎日指導しているので、毎年のようにグロービス杯に送り込めるよう頑張りたいと思う。」

「おめでとうございます! 日本唯一の世界戦を創設した年に、日本選手による1、2フィニッシュを実現できるなんて、まるでドラマのような筋書きです。日本囲碁の復活ですね!」

「囲碁グロービス杯の開催、ありがとうございました。記念すべき第一回、日本代表の一力七段の優勝で、大きく盛り上がったと思います。お言葉通り、ぜひ末永く開催していただけたらと思います。」

「以前某棋士が『世界と戦うには井山クラスが何人もいないと無理』と仰せでしたが、やっと現実となってきた!」

「グロービス杯、一力七段優勝おめでとう! 日本勢は、中国韓国勢に全く臆することなく堂々と戦っていた。囲碁会の未来は明るい!!そして、この大会を開催してくださった、グロービス堀代表に感謝!」
僕はその晩、大会終了後16時半から結局夜中の3時過ぎまで、グロービス杯大成功の祝杯を上げ続けることになった。11時間近く飲み続けたことになる。それほど嬉しかったのだ。
2014年5月13日
一番町の自宅にて執筆
堀義人

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