第一回グロービス杯世界囲碁U-20~1)1日目の風景  

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いよいよ本日、グロービス杯の開会式が執り行われる。「グロービス杯世界囲碁U-20」を始めた理由は明快だ。囲碁界が抱える3つの課題を解決するきっかけにしようと考えたのだ。課題とは、1)囲碁人口が減少している、2)日本の棋士がなかなか世界で勝てない、3)スポンサー棋戦が減っている、の3つだ。

僕は解決策として、2)については、日本の若手棋士が世界で切磋琢磨する機会をつくり、3)については自らがスポンサーをすることにした。そうしてより多くの新興系企業がスポンサーをする呼び水となるような日本開催の唯一の世界棋戦を開催し、盛り上げることで、1)の囲碁ファンを増やすことに貢献したいと思ったのだ。

僕は、昨年の6月から日本棋院の理事を拝命した。どうせやるならば、明確な判りやすい貢献を囲碁界にしたいと思い、グロービスの経営執行会議、取締役会のメンバーを説得して、半分個人負担でスポンサーを実施することにしたのだ。

そのあたりの経緯は、過去のブログを参照頂きたい。

"囲碁の日本棋院の理事就任~「ニッポンの囲碁界の未来を決めるのは、あなたたちだー!!」"

"生まれて初めての記者発表!-「グロービス杯 世界囲碁U-20」"

グロービス杯では、囲碁を面白くするために5つの工夫をした。
1)U-20(20歳未満)の世界戦にした
2)可能な限りニコニコ動画にて中継とした
3)開会式を和太鼓で盛り上げ、閉会式では3位までの国旗掲揚、優勝者の国歌演奏を行う
4)無料大盤解説会を実施する
5)「囲碁ガールズ世界大会」も同時開催する

囲碁ガールズ世界大会とは、グロービス杯の国の威信を掛けた真剣勝負の合間に、囲碁の堅い概念を打ち壊すハチャメチャに楽しいイベントのことだ。

さて、「グロービス杯世界囲碁U-20」の開会式に向けた準備は万端となった。僕は自宅で着物に着替えて、開会式に臨むこととした。今回は黒紋付きの羽織袴ではなく、ちょっとカジュアルな長着と羽織の組み合わせの装いで登場予定。和装もバライエティがあり、楽しい。

グロービス経営大学院の会場に到着。途中で大竹前理事長と会った。「素晴らしい棋戦をつくってくれてありがとう」とご丁寧にお礼をして頂き、恐縮した。大竹さんは、僕が囲碁を始めたころからの師匠で、30年以上も前に親父ともお手合わせして頂いていた。自宅には、直筆の囲碁盤がある。大竹さんと一緒に会場まで歩いて行った。

グロービス・ホールのホワイエには、囲碁関係者やマスコミが集まり始め、ドリンクが振る舞われていた。各国の代表選手に対しては、別室でオリエンテーションが行われていた。

17時45分になり、和太鼓の大きな「ドン」という音に驚かされ、その鼓動に導かれて、開会式の会場となるグロービス・ホールに入った。壇上には、和太鼓が4つ。和太鼓の躍動感が魂に響いていく。世界棋戦の戦いの機運を盛り上げてくれた。

和太鼓の演奏が終わり、司会の万波奈穂三段の紹介で僕の挨拶が始まった。着物で登場! 紋付き袴姿は多いけど、長着と羽織の組み合わせでイベントに参加するのは初めてだ。和装、なかなか気に入っている。「グロービス杯を30年は続ける!」と宣言した。

和田紀夫・日本棋院理事長の乾杯の音頭で開会式は始まった。続いて壇上には山城宏・副理事長と万波奈穂三段が上がり、各国代表選手を紹介して過去の戦績を披露した。ニコ動での配信があったので、隙間時間を作らないように趣向を凝らした。凄い選手が特に中国と韓国から結集している。

そして、待ちにまった抽選会だ。日本、中国、韓国、そして台湾、北米、欧州、オセアニアの順番で、抽選をしていった。抽選会は、とてもドキドキする。

日本主催の唯一の世界棋戦だからか、取材もNHK、産経新聞他、囲碁専門チャンネルも含め数多く来てくれて、またプロ棋士も数多く駆けつけてくれた。

19時過ぎに閉幕となった。最後に選手、主催者、協賛者で記念撮影。明日からの本戦、ガンバレ!!

開会式後に、司会の万波奈穂三段とパチリ^ ^

オセアニア代表の黒嘉嘉六段とパチリ^ ^

NHKの取材が開会式直後にあったので、来客の皆さまに御挨拶ができなかったのが唯一の心残りだった。でも、世界棋戦に相応しい開会式だったと思う。

僕の挨拶も英語、中国語、韓国語に翻訳をしてもらった。簡単に僕の挨拶を紹介しよう。短くてもインパクトがある内容にすべく、努力をしたつもりだ。

「ニーハオ
アンニョハセヨ
ハロー
ドブリーデン (チェコ語)
こんにちは

言葉は様々ですが、囲碁は世界共通です。
ようこそ、第一回目のグロービス杯世界囲碁U-20へ。

グロービス杯の特徴は、3つあります。
1)日本で唯一開催される世界棋戦
2)世界で唯一の20歳未満の世界棋戦
そして、3)世界で唯一、MBAを発行する経営大学院の母体が協賛する世界棋戦です。

経営と囲碁には共通点が多いです。だから僕も囲碁の魅力にはまりました。

グロービス杯に参加する棋士の方は、皆20歳未満です。同世代のみでの世界戦は初めてのことだと思います。これから皆さんは世界の棋戦で凌ぎを削っていくことになるでしょう。

これから30年はこの棋戦を続けます。その初回となる記念すべき第一回グロービス杯世界囲碁U-20での皆さんの健闘をお祈りして、協賛者の挨拶と代えさせて頂きます。

世界を魅了する戦いが繰り広げられることを期待しています。

皆さん>頑張ってください。」

さぁて、いよいよ翌日から国の威信をかけた真剣勝負が始まる。

2014年5月13日
一番町の自宅にて執筆
堀義人

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