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飲み会後のお疲れ胃腸がすっきり!オフィスの椅子でできる簡単ヨガ 

ビジネスヨガ

Q:食べ過ぎ、飲みすぎで胃腸がもたれています。なんとかなりませんか?

年末年始の忘年会・新年会シーズン。どうしても食べ過ぎたり、飲み過ぎたりしてしまうもの。そんなときは、体をひねるポーズはいかがでしょう。

【手順】
1.    椅子にこしかけ、背筋をすーっと伸ばします。両足は床につけておきます
2.    胸を右上に向けるようにして体をひねります。このとき、写真のように、左手は右足に、右手は左の左足に添えるとひねりやすいでしょう。ゆっくりと5呼吸します。
3.    同様に反対側にもひねり、ゆっくりと5呼吸します。
4.    2と3を交互に5セットを行います。

このポーズならば、オフィスでもすぐにできます。一度だけひねるのではなく、左右交互に複数回、心地よさを感じる程度にひねってあげるのがコツです。1点だけ気をつけていただきたいことがあります。食べたすぐあとにこのポーズを行うのは控えるようにしましょう。食間に行うことをおすすめします。

ビジネスに役に立つワンポイント

なぜ、このポーズが胃腸によいのでしょうか?
上半身をひねることで、胃腸等の消化器系に刺激を与えることできます。このポーズは、いわば胃腸のマッサージです。肩や腰がこったときは、その箇所をマッサージし、刺激を与えることでコリをほぐしていくのと同じです。このポーズをとることで、体をグッとひねったときに胃腸がぎゅっと圧迫され、体を元に戻したと時に胃腸がすーっと解放されるのです。

ところで、最近、体をひねった記憶はありますか?実は、ひねる動作は日常生活ではさほど必要とされていないことに気付くかと思います。立ったり、座ったり、しゃがんだりすることはあっても、体をねじる動作はなかなかしないもの。だからこそ、意識的にこのひねりのポーズをとり、消化器系に働きかけていくことをおすすめします。

また、胃腸が活発に活動しているためには、緊張しているよりリラックスしている方がよいとされます。したがって、リラックスをもたらせてくれる、ゆっくりとした呼吸も効果的です(参照:『つい感情的になってしまう方に!オフィスで簡単にできる呼吸法』)。ひねるポーズをとるときに、体をひねることに集中し、息を止めがちですが、それではもったいないといえます。おだやかに呼吸することを忘れずに。

ビジネスパーソンは、胃腸の調子が悪いと、胃腸薬などの薬の助けを借りることも多いでしょう。それ自体は悪くありませんが、ひねりのポーズを少しとることで、自分の体を自分でメンテナンスすることもできることを、ぜひ頭の片隅に入れておいていただければ幸いです。

ひねりのポーズとともに、年末年始の忘年会・新年会シーズンを快適にお過ごしください。

ナマステ。

 

若杉 忠弘グロービス経営大学院 教員
若杉 忠弘グロービス経営大学院 教員

東京大学工学部卒業、同大学院工学修士、ロンドン・ビジネス・スクール経営学修士(MBA)
ブーズ・アンド・カンパニーにて、内外のリーディングカンパニーに対して、全社戦略、事業戦略や、マーケティング・営業戦略の立案・実行、組織能力の向上を支援。特に、組織能力向上を支援するイニシアティブを数多くリードしてきた。また、新卒採用リーダーとしてリクルーティングを担当。その後、ロンドンベースの教育ベンチャーで、オンライン教材の開発および教育機関のコンサルティングに従事。
グロービスでは個人や組織の強みを生かした能力向上に努めている。コンテンツ開発、カリキュラム作成、講師育成に従事するとともに、教育を通して法人企業の人材育成や個人の成長を支援している。
社団法人日本ポジティブ心理学協会では理事として、個人や組織の成長に寄与する最新の科学的知見の普及に努めている。全米ヨガアライアンス認定インストラクター(RYT200)。