ダイバーシティニュース エンタメ(6/24放送)木村英彦【7/31までの限定公開】

木村英彦さんの「ニュース・ピック・アップ」

木村英彦:Social Game Info編集長
証券専門紙記者、投資情報サイトのプロデューサーとして活躍した後、ゲームデベロッパーで上場準備や広報を担当。2010年8月に「ソーシャルゲーム情報」(前身)を開設。

1.『ウマ娘』ひと休み?!売上ランキング連続首位ストップ

Cygamesの『ウマ娘 プリティーダービー』のセールスランキングの連続首位独走は111日でストップした。『Fate/Grand Order』に止められたが、3日後には再び首位に返り咲いた。スマホゲーム業界において新作の人気は、イベントや追加機能の実装が一巡した3カ月後を見るといいと言われている。その点『ウマ娘』は、3カ月経過しても好調を維持しているように見える。

2.gumi創業者・國光宏尚氏が取締役会長を退任

モバイルゲーム会社のgumiは、取締役会長の國光宏尚氏が任期満了で退任と発表した。ここ数年、2000年に誕生したベンチャー企業の創業者が経営の一線から退くケースが増えている。だが、経営の観点からでいうと、ネット系の会社はいまだにベンチャー気質が残っているので、オーナー経営者でないと思い切った判断ができないことも。それが経営上の弱点になるケースがある。

3.スマホゲーム『二ノ国』ヒット アジアで快進撃!

シリーズ累計300万本近く販売した大ヒットシリーズ『二ノ国』のスマホゲームが、韓国と台湾、香港の売上ランキングで1位、日本で2位を獲得した。今回のシリーズは、韓国のネットマーブルが開発を担当。3Dグラフィックが非常に高品質で、『二ノ国』シリーズ最新作にふさわしい仕上がりになっていると感じた。一方、課金を含めたゲームシステムへの不満が出ているとも聞く。今後も人気が継続するか見極めたい。

4.『呪術廻戦』初のスマホゲーム発表

人気漫画原作のTVアニメ『呪術廻戦』のスマホゲームが発表された。タイトルは『呪術廻戦 ファントムパレード』。開発するのは、サイバーエージェントグループのサムザップ。ゲームの詳細は不明だが、迫力満点のグラフィックで原作の世界を再現するという。『呪術廻戦』はスマホゲームにしづらい題材のように見えるだけに、どのように落とし込んでくるのかが注目ポイントだ。

5.この5本を見逃すな! 夏アニメ5選

4月から始まった春アニメが順次終了し、7月から夏アニメの放送が順次開始。アニメレコーダー編集長の岸さんにおすすめアニメを聞いてきたので、紹介する。おすすめは『ヴァニタスの手記(カルテ)』『Sonny Boy -サニーボーイ-』『白い砂のアクアトープ』『ひぐらしのなく頃に卒』『探偵はもう、死んでいる。』の5つ。

【スペシャルトーク】テーマ:「アニメビジネスの変化」

木村英彦さんに「アニメビジネスの変化」についてお話を聞いた。

ここ数年でアニメビジネスが大きく変化したと言われている。ネットフリックス、アマゾン、ビリビリ、クランチロールなど国内外で動画配信サービスが発達し、配信会社がアニメ会社にきちんとした対価を支払うようになった。アニメ会社も多額の収益が得られるようになってきた。

簡単に歴史を振り返ると、1980年代はアニメは子供が見るものと考えられていたこともあり、玩具メーカーやお菓子メーカーがスポンサーとなり、アニメーションを作っていた。1990年代半ば頃から、大人もアニメを見るようになってきた。エヴァンゲリオンが土曜の深夜に再放送したことから変化があったように記憶している。この辺りから、大人層をターゲットにしてDVDなどパッケージソフトの販売で稼ぐビジネスへと変化していった。しかし、国内であれば良かったが、違法配信サイトが多い海外となると難しく、収益化の大きな障壁となった。

その後、月額の定額制の動画配信サービスが世界的に拡大。配信権譲渡の契約を結んだ際、高額のライセンス料が支払われるようになり、アニメ制作費がペイできる、利益が出るという状況が生まれた。これにより、制作能力のある会社であれば、多額の制作費を投じて制作することが可能になった。たとえば、今年の春に放送された「ヴィヴィ」という作品では、ジャンプやライトノベルなどの原作はなく、オリジナルの1クールもののアニメだったが、コストと人員を注ぎ込んで作っていると思った。

世界に通用するコンテンツを作ろうという流れを感じるし、ほんとうの意味でクールジャパンが実現しつつあるんだなと思う。

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