『ウマ娘』サイバーエージェント業績好調、『スラムダンク』海外版権収入急増など|木村英彦×名越 涼【ダイバーシティニュース】

木村英彦さんの「ニュース・ピック・アップ」

1.『ウマ娘』活躍 サイバーエージェント 上半期で年間の利益達成

藤田晋社長は「2003年の上場以来、こんなことは初めてのことだ」とコメント。業績好調の要因は、子会社サイゲームズが2月24日から配信を開始した『ウマ娘プリティーダービー』の貢献と説明した。ユーザーについても当初はアニメファン中心だったが、競馬ファンも多く入ってきていて、裾野が広がってきていると感じる。

2.『ウマ娘』のサイゲームス 新作「Project GAMM(ガム)」発表

コンシューマー向け完全新作アクションゲームを発表。キャラクター・内容などは未発表だが、スタッフを公開。ディレクター&プロデューサーを高木謙一郎氏、キャラクターデザインをモグモ氏、音楽を鷺巣詩郎氏と、豪華スタッフが集まっているだけに期待が高まる。

3.『ドラゴンクエスト』誕生から35周年 新作も発表

35周年記念にあわせて、新作「ドラゴンクエストXII 選ばれし運命の炎」の開発を発表。生みの親である堀井雄二さん曰く「ダークで大人向けになる」とのこと。“ダーク”というのは、どういう感じになるのだろうと個人的にも興味深い。スマホゲームも新たに「ドラゴンクエストけしケシ」を発表。おそらくかわいいパズルゲームのようになるのでは、と予想している。

4.玩具大手2社 大人層にフォーカスした商品を拡大

玩具業界は少子高齢化を背景に、大人向け商品にも注力している。玩具大手企業のタカラとバンダイは、玩具やゲーム、雑貨、映像コンテンツなどにおいて、大人層(ハイターゲット)に向けた拡大を図っていくとしてる。その一例が、フィギュアやプラモデル。『ガンプラ』と呼ばれるガンダムのプラモデルを“大人買い”する人も増えているという。

5.『スラムダンク』版権収入急増 スマホゲームの大ヒット背景

人気作品『スラムダンク』を題材にしたゲームアプリが、中国・韓国・台湾・香港などの海外で展開。高い人気を集めている。日本では展開されていないのが残念だが、『スラムダンク』映画化が発表されているので、その近辺でのリリースになるのではないか…と思っている。現在、コンテンツ業界では10代・20代ではなく、30代~50代をターゲットにしないと収益をだすのは難しいと言われている。そういう意味でも、日本展開は注目されるところだ。

【スペシャルトーク】テーマ:「ゲームビジネスの変化 大きく転換したビジネスモデル」

木村英彦さんに、「ゲームビジネスの変化」についてお話を聞いた。

大手ゲーム企業の営業利益の増減を見てみると、「スクウェア・エニックス・ホールディング」は44%増、「コーエーテクモホールディングス」は、73%増。どちらも最高益を記録。この数字から見ても、ゲームビジネスが大きく変化したと感じている。

特に家庭用ビジネスは、コロナの影響で巣ごもり商品として収益を伸ばし、店にゲームを買いに行かなくても手に入るダウンロード販売が普及した。これによって、発売直後が勝負といわれていたゲームが、長い期間かけて作ったゲームを長い期間かけて売っていくビジネスへと変化。同時に、昨年以前に発売したタイトルもオンラインでいつでも購入ができ、利益に大きなインパクトを与えるようになった。過去タイトルの販売を“リピート販売”というのだが、すでに開発費を計上し終わったゲームになるので利益率が高いのが特徴。ゲーム会社にとって、悲願ともいえるビジネスモデルが実現したともいえると思う。

今年は、仕込みの年にしたいと考えているゲーム会社も多い。その理由は、リピート販売をするには、コンスタントに新作を出している必要があるからだ。バンダイ、セガなどは、昨年は新作をあまり出せなかったこともあり、今年は多めに新作を出そうとしている。

木村英彦さん木村英彦ご経歴:Social Game Info編集長。証券専門紙記者、投資情報サイトのプロデューサーとして活躍した後、ゲームデベロッパーで上場準備や広報を担当。2010年8月に「ソーシャルゲーム情報」(前身)を開設。

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