【政治】中国とEUの関係、コロナ禍による世界の変化など|ノンフィクション作家 河添恵子×佐藤千晶【ダイバーシティニュース】

河添恵子さんのニュースピックアップ

1. 焦る首相 ワクチン接種のスピードアップに向け総務省に支援指示

4月の訪米で菅総理は冷遇されていたという。背景にはワクチン接種体制の未整備もある。ただ、厚労省はワクチンについて「感染予防の効果を期待するものではない」としている。厚労省や官邸には接種に消極的な人がいるのではないか。私自身もワクチン懐疑派だが、日本では「ワクチンって、どうなんだろう」と感じる人が多いのかもしれない。

2. 休業延長「極めて厳しい」 百貨店協会が営業拡大を要望

2016年にダボス会議が出した「2030年の世界の8つの予測」には「あなたは何も所有しない。そして幸せになる」との一文がある。ものを買わず、皆で共有またはレンタルするようになる、と。私は百貨店が大好きだが、コロナ前からその変化はあったし、その意味でも百貨店は今後大変だと思う。

3. トランプ前大統領が新サイトを開設 フェイスブック凍結に対抗

今のアメリカは司法が裁かないことをSNSが裁いている。元米大統領のTwitterアカウントが永久停止というのは国家を超えた超権力のような動きで、由々しき事態だと思う。「大統領選で不正はなかった」との言論しか正しくないとSNSが判断するのは、恐怖政治のように感じる。

4. G7外相、中国に強い危機感 台湾や香港の情勢巡り

中国はG7の発言に反発するが、そもそも中国は一度も台湾を統治したことがない。日本人はそうした歴史を含め台湾の現状を理解すべきだと思うし、台湾との関係をより密にすることは日本の未来にとっても重要だ。なぜ台湾が重要かと言えば優秀な半導体企業があるから。それが中国のものになれば中国は軍拡も一層進む。

5. オーストラリア 州が締結した中国の「一帯一路」協定破棄 新たな火種に

私が取材した2000年頃、オーストラリアは“ホワイトチャイナ”と言われるほど中国化していた。しかし中国の人々がオーストラリアの政治に深く入り込むようになって状況は一変した。それに対して中国も経済制裁を行い、今は両国で火花が飛ぶ状態だ。日本はまだ中国との関係も深いが、1カ国とだけ過度に関係を深めるのはハイリスク。多くの国と関係を深めるべきだと思う。

【スペシャルトーク】テーマ:「欧州連合(EU)と中国」

ノンフィクション作家として活躍するコメンテーターの河添恵子さんに、EUと中国との関係についてお話を聞いた。

欧州と中国の争いはなかなか見えにくいが、EUは2019年、加盟27ヶ国の駐中国大使が一帯一路構想に結束して非難したりしている。債務トラップで相手国を借金漬けにして政治的にコントロールするような手法に、欧州メディアも注意を促すようになった。

欧州議会は2019年、「未来の欧州のために過去の欧州の価値を想起する決議案」を提起した。ここには「ナチス、共産主義者、その他の全体主義政権による侵略行為、人道に対する罪、大量の人権侵害を最大級の強い言葉で非難する」との一文が入っている。確実に、中国に対して「あなたたちのルールに我々は従わない」というサインを出している。

日本は外圧がなければ動かないが、欧州は「外から来た知らない人は敵かもしれない」といったリスクマネジメントをしていて、状況に応じて対応を変えるそのあとに日本に「あなたは中国とどうするわけ?」と聞いてくる。自分たちのルールを持っていて、「日本はそれに従う国である」と見ているのだろう。

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