都心でも実践できる生命エネルギーの高め方―食・武道・禅の「瞑想」

お祭りもエネルギーが充満しているが、それは、村の方々が総出で用意して、実演するからだけではない。神事(舞、神輿、相撲等)を通じて、神様の存在を近くに意識することで得られる高揚感こそがエネルギーなのだ。

場面を冒頭の都市生活者、或いは、心の傷を負った方に戻ろう。都市に居ると、心と身体をほとんど使っていない。頭ばかりを働かせることになる。人との距離が近すぎる通勤電車では、人はいわば能面を被る。そうすることで、相手とほぼ距離がない状況に適応している。TVのCMのように朝食をゼリーとしていたら、周りへの感謝や食事を取ることでの命への想いも生じてはこない。

だから、まずは、運動をしよう。身体を動かすと身体がほぐれ、心も動く準備ができる。次には、好きなことをしよう。没頭できることがあれば、心は心配事から解放される。そして、可能ならば、良い場やエネルギーを持ったものに近づこう。家族、友人、映画、美術展、神社、海、山などはその一例に当たるだろうか。そして、可能ならば、時空を越えたものに触れよう。縄文時代の展示を見に行く。お祭りに参加して神輿を担ぐ。ボランティアで砂浜の清掃を行い、未来の子供たちが砂浜で遊ぶ姿を想像する。

今回は、富山の利賀村にて瞑想ツアーを行ったが、食をいただき、体を動かし、話をすることはどれも都会の日常生活でもできることだ。宇宙や命、神様を感じることで、あなたの生命のエネルギーは高まっていく。もし、自身の中で、生命エネルギーが足りないと感じたら、この記事を思い出し、食べる・動く・話す瞑想を通じて、エネルギーをチャージいただきたい。

(左から、筆者、「話す瞑想」担当の中山景さん、「食べる瞑想」担当の中尾英力先生)

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