都心でも実践できる生命エネルギーの高め方―食・武道・禅の「瞑想」

主人公となる方が社会・自身の問題を身体的に表現し、同じ班のメンバーが主人公の身体を物理的に動かし、寄り添うことでその問題を解決していくものである。実はこの身体劇の実演中に、主人公の祖先の役割を担う方が出てきたり、傷を抱える主人公の親となって、どういう気持ちで主人公を見ているかを話してくださった方もいた。時空を飛び、主人公に力を与えたことで、宇宙(魂の世界)を身体劇で表現できたと思った。

身体劇は、主人公の役の人にとって、他人が自らの身体に触れ、動かしてくれるという点が特徴的で、心に大きな変化を生む。他者によって自分の身体が動かされ、他者の暖かさに触れることで、心も動き出せるスペースを得るのだ。気の合う仲間と是非試してみてほしい。(もし、ご用命がありましたらお手伝いいたします)

話す「瞑想」―天賦の才を見る

最後のセッションは、中山景さんの禅のセッションで、無門関48公案(禅の問い)の紹介があった。禅問答をベースにした中山さんの教育の哲学には、「誰しもが生まれながらに授かった天賦の才・価値・資質がある」というもの。しかし、子供から大人へ成長する過程で、その天賦の才を自分で認められなかったり否定しだしたりする。

それらを内観し、自分の天賦の才を承認し、仲間の天賦の才を承認する。そして、それらを参加者同士でポストイットに書き出す。仲間に書いたものは、その方の身体に「最大の承認」を表現して貼り付ける。全員で、互いの天賦の才について称賛とエールを贈る。

そして、13人全体で未来のビジョンをまたまた身体劇で表した。実に壮大な身体劇が即興でできあがる所に、参加者+主催者16人が2日間で深く深く繋がり合ったことを感じた。

元気の源―心と身体、そして宇宙に触れる

どうして2日間のプログラムで我々は元気と活力をいただけたのだろうか。まず、食事、武道、禅のどのセッションも宇宙(命や魂)がテーマで、素晴らしい感性をお持ちの参加者の皆さんと、心と身体を存分に使い、宇宙(命や魂)に触れたからではないかと思う。

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