ダイバーシティニュース 政治(10/11)河添恵子【11/30までの限定公開】

河添恵子(かわそえ・けいこ):ノンフィクション作家
一般社団法人美し国なでしこオピニオンの会顧問。1963年千葉県松戸市生まれ。名古屋市立女子短期大学卒業後、1986年より北京外国語学院、1987年より遼寧師範大学(大連)へ留学。『中国人の世界乗っ取り計画』(産経新聞出版)、『トランプが中国の夢を終わらせる』(ワニブックス)、『豹変した中国人がアメリカをボロボロにした』(産経新聞出版)、『覇権・監視国家 世界は「習近平中国」の崩壊を望んでいる』(ワック)等、著書多数。報道番組でのコメンテーターとしての出演も多数。Twitter

河添恵子さんのニュースピックアップ

1. 欧州のパイプライン損傷は大規模な破壊工作の可能性

アメリカ、もしかしたらポーランドも破壊工作に関与した可能性があるという。天然ガスを止めたいのなら“蛇口”を締めればいいだけのロシアに、パイプラインを破壊するほどのメリットはない。一方、バイデン大統領は「ロシアが侵攻すればノルドストリーム2を終わらせる」とまで発言していた。なぜか日本のメディアはそういう事実を報じないが、破壊のすべてがロシアの行為だと思わないほうがいいのではないか、と考えている。

2. クリミアとロシア結ぶ橋が爆破 ロシアはさらなる劣勢か

今回の爆破で市民3人が尊い命を失い、その報復でウクライナの都市も爆撃され、事態はさらにエスカレートしている。両国の和解を支持するのは欧州では圧倒的少数だ。タッカー・カールソンという米国のテレビコメンテーターはゼレンスキー大統領について、「彼の国を運営するバイデン政権の顧客」と言っている。ウクライナを根絶やしにしてもいいと考えているのは北大西洋条約機構(NATO)や米英の側ではないかと感じる。

3. 2022年ノーベル平和賞はウクライナやロシアの人権活動家ら

受賞した人権活動家の方々は祝福するが、近年はノーベル賞自体が非常に政治的であることも分かってきた。受賞を祝う声明で「自由に話し、堂々と批判する権利」という言葉を使ったバイデン大統領の詭弁に騙されてはいけないと思う。バイデン政権が今年創設した「偽情報統治委員会」の本当の目的は、アメリカ政府のプロパガンダを拒否する人を「偽情報の発信者」と見なして取り締まることだと言う識者も多い。

4. 市場開放はさらに後退か 習近平氏側近がマクロ経済司令塔に

新たに指導部入りする顔ぶれを見ると、これまでの習近平路線が今後も続いていくということが分かる。マクロ経済政策の司令塔になると見られる国家発展改革委員会の何 立峰(か りつほう)氏は、一帯一路の総合計画や国際協力を仕切る立場の方。広東省出身で、習氏とは1980年代からの長い付き合いで信頼も厚い。2017年の訪米をはじめ、近年は習氏の外遊にもほとんど付いて回っている。今後は党の中心になると考えられる。

5. ハリウッドから離れる中国マネー 米中関係の変化が影響

習近平政権は文化・芸術産業のコントロールで中国優位の国際プロパガンダを行ってきた。それで以前は中国製品が不自然にスクリーンに登場するような「プロダクトプレイスメント」も一部あったが、最近の米中関係悪化に伴って中国マネーのハリウッド爆買いも終了しているのだろう。ハリウッド映画より、今は北京のバス運転手が装着者の感情をモニタリングできる「AIブレスレット」を付けるなどしていて、現実の中国社会のほうがホラー映画のように感じる。

【スペシャルトーク】ネオコンが破壊する世界平和と政治と経済

スペシャルトークでは、「ネオコンが世界平和と政治と経済を破壊している」と題して、河添恵子さんに掘り下げていただいた。

「ネオコンサバティブ(Neo Conservative)」の略ではあるが、現在のネオコンは保守でもなんでもなく、好戦的で、簡単に言えば戦争を起こしたがっている人々だと言える。軍事利権によって錬金する戦争屋だ。バイデン政権の中枢はネオコンだと考えている。今の米政権中枢には、ウクライナ周辺にルーツがありロシアに強烈な憎しみを持つ人物も多い。彼らはよく「自由や民主のため」と言うが、ジャベリンやスティンガーといった高額な武器をウクライナに次々送ってお金を儲けているわけだ。

そうしたネオコンの代表と言われる1人がビクトリア・ヌーランド氏になる。1980年代から外交官として活躍しているエリートで、オバマ政権では国務次官補、バイデン政権では国務次官(政治担当)を務めている。2014年にウクライナで親ロシア政権を倒した「マイダン革命」に関与した人物でもあるという。夫のロバート・ケーガン氏もウクライナに近いリトアニア出身で、ネオコンを代表する論者とされる。

今年98歳になるジミー・カーター元大統領は、「アメリカは地球上で最も好戦的な国だ。アメリカは常に戦争状態にある」と言っているが、ネオコンは「代理戦争」という方法を取ることもある。今、ウクライナを主戦場として、ロシアとNATOおよび米英が戦っているという構図も、まさに代理戦争だ。

国連事務総長の特別顧問を複数回務めたことがあるジェフリー・サックス氏も、「ウクライナ戦争はネオコン災害である」との発言をしたそうだ。戦争を終わらせるためはNATOが拡大しないという妥協案も必要だが、アメリカの望みはプーチンおよびロシアを永久に孤立させること。これは「典型的なアメリカの傲慢さだ」と、サックス氏は批判している。

こうした状況でもアメリカを支持するばかりの日本を見ると、かえすがえすも世界と戦える力があった安倍元首相がお亡くなりになったことは残念に思う。ロシアは西側が人種差別していると言うが、私の考えも同じだ。日本がそうした西側に同調するのはいかがなものか。日本政府はこのままではいけないし、国民も声をあげるべきだと思う。欧州で起きているエネルギー危機と、それによって引き起こされる凍死や飢餓の危機を他人事だと考えてはいけない。

ダイバーシティニュース視聴方法

1.LuckyFM茨城放送のラジオ FM88.1/94.6MHz
2. YouTubeライブ配信(アーカイブでも視聴可能です)https://www.youtube.com/channel/UCOyTwjQoiUJXxJ8IjKNORmA
3. radikoでも聴取可能です

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