ダイバーシティニュース 経済(9/14)金泉俊輔【10月31日までの限定公開】

金泉俊輔(かないずみ・しゅんすけ):株式会社News Picks Studios代表取締役CEO
フリーライターとして活動後、女性情報誌、女性ファッション誌の編集を経て、「週刊SPA!」編集長、ウェブ版「日刊SPA!」を創刊。株式会社ニューズピックスへ移籍後はNews Picks編集長、プレミアム事業執行役員を経て現職。Twitter

金泉俊輔さんのニュースピックアップ

1.物価高が進む中、岸田政権は「総合経済対策」の来月策定を指示

打ち出された対策は4つ。1つは今月末が期限となっていたガソリン補助金の延長。2つ目は10月に改訂予定だった輸入小麦の価格を据え置くこと。3つ目は低所得層への5万円給付。最後に地方自治体への6000億円の交付だ。中でも低所得層への給付が大きな注目を集めている。対象世帯1600万のうち70%以上が年金所得者のため、本当に必要としている現役世代に給付金が回っていないのではないかという議論がなされている。

2.くら寿司が値上げを発表 100円寿司は消滅か

100円で寿司を提供する場合、ネタによっては5割ほどが原価になってしまう。資源高もあるが、世界的な物価高の中、海産物の輸入に関して日本が中国などに買い負けている事実もある。くら寿司やスシローが10月1日より値上げをする。また、はま寿司は平日一皿90円の寿司を6月に終了した。各種チェーンが値上げをしているが、消費者も許容していく必要がある。

3.国が大型複合ビル「大手町プレイス」を4000億円で売却

政府が保有する土地を不動産会社ヒューリックを中心とする企業連合が落札した。円安もあり、日本の不動産が海外のファンドに買収されることが多かったが、みずほ銀行系の不動産会社であるヒューリックが勝った形だ。今回は政府系の売却という点が特徴。新型コロナウイルスによって財政支出が膨らむ中、4000億円の売却益、不動産所得税として東京都に入る売却額の数%をいかに活用するかがポイントになる。

4.再開発により、八重洲ブックセンターが営業終了へ

日本最大の書店として、100万冊の書籍を有していた八重洲ブックセンターが2023年3月に一旦閉店する。都心のターミナル駅に書店がないケースが増えてきている。ネットでもアルゴリズムでレコメンドされるが、背表紙を眺めて新たな本と出会えるのが実書店の魅力と言えるだろう。東京駅丸の内側には新たな書店がオープンするなど、入れ替えが進んでいるが、今後の動きに注目したい。

5.「永田町スタートアップ改造計画」 岸田政権が担当大臣を新設

ベンチャー企業と混同されがちだが、急成長とイノベーションを兼ねるのがスタートアップの条件だ。2021年以降、世界ではIPOが1兆円を超える企業が増えているが、日本においてはビズリーチで知られるビジョナルの2500万円が最高額。日本はGDPランキング世界3位だが、スタートアップ領域においては20位程度まで落ちてしまう。国の未来に大きく関わる分野ということもあり、政府が様々な提案を行っている。

【スペシャルトーク】アメリカで展開している配信型マッチングアプリについて

スペシャルトークでは、配信型マッチングアプリを展開するEME社のCEO、時岡真理子さんに、サービスをスタートした経緯や特色、今後の展望についてお話を伺った。

会社のミッションは、共通の文化価値を持つコミュニティに付加価値のあるご縁を届けること。現在は北米に住むアジア系のユーザーに対し、ライブ配信を使ったマッチングができるサービスを提供している。プロフィールを見て気に入ったらメッセージを送り、マッチングできれば会うのが従来の流れだったが、全てライブ配信にすることで、バーチャル空間で会い、関係を深めていくことができる。コロナ禍においても安心・安全に関係づくりができるサービスと言える。

ベータ版は2018年にリリース。その際に中国系のユーザーが母国に帰った際、ライブ配信アプリを利用するという話を聞いた。中国では何千億円という時価総額になっており、伸びている分野だった。また、マッチング業界全体における問題点として、「写真だけではどんな人間か分からない」「本人ではない写真の可能性がある」「何年も前の写真を使っており、会ってみると全然違う」といったことがある。ライブ配信であれば情報量が多く、よりその人を知ることができると思って取り組むことに決めた。配信をするユーザーは平均して1日100分ほどの時間を使っている。配信を通じて繋がっていることが日常となっているため、面白いコンテンツがあるというよりも何気ない話が多く、リアルな様子を届けているようだ。

「EME」は「East meet East=アジア人向け」という意味合いでスタートしたサービスのニックネーム。ライブ配信を始めてからラテン系のユーザーも増えたことから、アジア人だけを対象としたサービスではなくなり、ニックネームである「EME」を採用した。

現在はラテン系のユーザーも増えているため、ラテン向けアプリも配信する予定がある。もちろんアジア系・ラテン系での交流もあるが、ラテン系のユーザーはラテン系のコミュニティ同士で結婚したいという方が多く、アジア人は7割が同じアジア人と結婚しているというデータがある。マッチングの際に注目する人種ごとのポイントもあり、アジア人は学歴や現在の仕事を重視するが、アメリカで白人にインタビューした際は目の色や体つきといった外見も大きな条件となっていた。

起業前は東京のソフトウェア会社で働いていた。活躍できずに悩んだのをきっかけにオックスフォード大学に入学。その後、元DNAの共同創業者・渡辺雅之氏にお会いし、ロンドンにおいてモバイル技術を活用した教育コンテンツを配信する「Quipper」を共同設立した。その後、自身が結婚相手を探す際に海外のマッチングサービスで希望に合わない相手を勧められた経験から、婚活で苦労している方を助けたいという思いを抱いた。海外では大きなマーケットであり、ユダヤ教徒やインド人向けのサービスも成功していることからアジア人向けのEMEを立ち上げた。

1回目の起業はイギリス、2回目の起業はアメリカで行った。1回目は共同起業ということもあり、プロセスを学び、ネットワークもゼロから構築していった。2回目はネットワークもできている状態からのスタートのため、国は違うもののやりやすさがあった。

今後の展開としては、現在増加しているラテン系のユーザーをはじめ、多くの方に素敵な出会いを提供するアプリを作ること。EMEを使うことで生活・人生が明るくなったというフィードバックをもらうことが社員一同のモチベーションとなっている。さらにスケールアップし、幸せな方を増やしたいという思いがある。現在は北米で展開しているが今後オーストラリア、シンガポール、イギリスなど、英語圏をメインに拡大していきたい。

自らの目標としてEMEのサービスを成功させたいということがあるが、その他にライフワークで女性活躍推進のお手伝いもしている。社会をどんどん変えていきたいと思っている。

時岡真理子さんご経歴:2010年にオックスフォード大学にてMBAを取得後、モバイルeラーニングアプリ運営会社 Quipperを共同創業。アメリカにおいてアジア人向け配信型マッチングアプリを展開する「EME」を創業し、CEOも勤めている。

ダイバーシティニュース視聴方法

1.LuckyFM茨城放送のラジオ FM88.1/94.6MHz
2. YouTubeライブ配信(アーカイブでも視聴可能です)https://www.youtube.com/channel/UCOyTwjQoiUJXxJ8IjKNORmA
3. radikoでも聴取可能です

最新情報は、Twitterでご確認ください。

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