ダイバーシティニュース テクノロジー(9/2)北澤直【10/31までの限定公開】

北澤直(きたざわ・なお):Coinbase株式会社 代表取締役

慶応義塾大学法学部卒業後、ペンシルバニア大学大学院修了。弁護士として日本とNYにて法律業務を手がけた後、モルガン・スタンレー証券に投資銀行員として6年間在籍。2014年には株式会社お金のデザインの立ち上げにCOOとして参画、ロボアドバイザー「THEO」のローンチとビジネス拡大に携わる。2018年よりCoinbaseに参画。Twitter

北澤直さんのニュースピックアップ

1.ツイッター創業者のジャック・ドーシー 企業化を悔やむ

ツイッター創業者のジャック・ドーシー前CEOが、自身のツイッターで「最大の問題にして、私の最大の後悔はツイッターを企業化したことだ」と投稿した。イーロン・マスク氏の買収撤回があったり、内部告発者がでたり、最近ツイッター周辺が騒がしい。これらのトラブルは企業化し、上場したから生まれているもの。サービスは特定の誰かに保有されるのではなく、民主化されるべきと考えているのだろう。

2.絵を描くAIがオープンソースに すぐにLINEでサービス化

イギリスのAIスタートアップ企業「Stability AI(スタビリティAI)」が、画像生成AI「Stable Diffusion」をオープンソース化した。オープンになると色々な人が参加し、良くなっていく。既に九州工業大学の学生が、「Stable Diffusion」を気軽に使えるサービスをLINEで展開した。また、一般の方が参加すればするほど検証の題材が増えるので、サービスのレベル向上が期待できる。

3.不正利用問題によりイラスト生成AI「mimic」が機能停止

絵の個性を反映したイラストを無限に生成できるAIサービスとして話題を集める「mimic(ミミック)」がβ版の全機能を停止した。生成された絵の著作権は、元の絵を作成した作者にあると規約で定めているが、不正利用を防ぐ仕組みが不十分であると指摘されたためだ。生み出されたサービスがすぐに閉じてしまうのは、非常にもったいない。リスクを検証するプロセスを組み込む必要がある。

4.あらゆる分野で高齢化が進むアメリカ 若き天才はどこに?

アメリカに高齢化の波が押し寄せ、政治、経済、学問、科学、スポーツ、ポップカルチャーなど、あらゆる分野において平均年齢の上昇が進んでいる。年を重ねても変わらず活躍できるのは素晴らしい。とはいえ、ベテランが退場しないと次の世代にチャンスが委譲できないのも事実。年齢を意識することは年々なくなっているが、新しいものを取り入れないと進化はないので、考える必要はあると思う。

5.京セラを創業した稲盛和夫氏死去 一代で世界的な企業へ

京セラとKDDIの創業者で、日本航空の経営再建にも尽力した稲盛和夫氏が死去した。稲盛氏が提唱した、組織を小集団に分けて再三管理をする「アメーバ経営」そしてミッション・ビジョンを重視する「フィロソフィ経営」は、アメリカで勢いのあるスタートアップが大切にしている考えと変わらない。上命下服型ではなく、アジリティを持って柔軟にやっていく組織の重要さは時代を超えてシンクロしている。

【スペシャルトーク】Web3.0について

スペシャルトークでは、「Web3.0」についてお話を頂いた。

Web3.0(ウェブスリー)とは何かを語る上で、今までを振り返っておきたい。Web1.0はインターネット黎明期で、企業や団体がWebサイトを作って発信していた。情報は一方通行の状態だ。2004年くらいから、色々な人がコンテンツを作れるようになり、情報はインタラクティブになっていった。これがWeb 2.0で、代表的なものはSNSだ。それらの仕組みを回すためにはプラットフォーマーが必要であり、GAFA(ガーファ)をはじめとする企業が存在感を増していった。彼らの功績は素晴らしいものだが、プラットフォーマーに情報が集まりすぎる弊害もでてきた。

それはあまり良くないのでは?という問題提起から生まれたのがWeb3.0だ。プラットフォーマーだけが情報を持つのではなく、サービスを利用する個々人がデータを共有し、管理していく世界。特定の誰かが定めたルールに従うのではなく、共通の「プロトコル」のもと運用してくイメージ。では「プロトコル」とは何か。「プロトコル」で運用されている代表はインターネットだ。特定の誰かが所有するのではなく色々な人が改善を繰り返し、今の「インターネットという仕組み」ができあがっている。この仕組みや決まり事を「プロトコル」と言う。

今後Web3.0を広げていくには、多くの人が身近に感じ、触れる機会が増えることが重要。NFT(偽造不可な鑑定書・所有証明書付きのデジタルデータ)がその担い手になる可能性があると思っている。なお、日本は、骨太方針2022として掲げた政策の中に、Web3.0を取り上げている。国を挙げて後押ししようとしているのは、世界的にも珍しく、この点で日本は進んでいると言える。今後、大きな変化が起きていくだろう。

ダイバーシティニュース視聴方法

1.LuckyFM茨城放送のラジオ FM88.1/94.6MHz

2.YouTubeライブ配信(アーカイブでも視聴可能です)

https://www.youtube.com/channel/UCOyTwjQoiUJXxJ8IjKNORmA

3. radikoでも聴取可能です

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