ダイバーシティニュース 政治(6/14)河添恵子【7/31までの限定公開】

河添恵子(かわそえ・けいこ):ノンフィクション作家
一般社団法人美し国なでしこオピニオンの会顧問。1963年千葉県松戸市生まれ。名古屋市立女子短期大学卒業後、1986年より北京外国語学院、1987年より遼寧師範大学(大連)へ留学。『中国人の世界乗っ取り計画』(産経新聞出版)、『トランプが中国の夢を終わらせる』(ワニブックス)、『豹変した中国人がアメリカをボロボロにした』(産経新聞出版)、『覇権・監視国家 世界は「習近平中国」の崩壊を望んでいる』(ワック)等、著書多数。報道番組でのコメンテーターとしての出演も多数。Twitter

河添恵子さんのニュースピックアップ

1. 体育授業で熱中症相次ぐ 高温多湿下でのマスク着用に注意

日本では大多数の人が制服のようにマスクを着用しているが、これからの季節、さまざまな形で心身の健康に問題が出るかもしれない。熱中症の多くはひどい状況になるまで気付かず、全身のけいれんや意識障害が発生するケースもある。政府は十分な距離がある場合はマスクを外すことを推奨しているが、距離に関係なく、スポーツや子どもたちの教育現場ではマスクの必要性自体を再考する必要があると思う。

2. 黒田日銀総裁「家計が値上げ受け入れ」発言を撤回

帝国データバンクによると、2022年5月末の時点で今年値上げとなる食品は1万789品目に上るという。食料自給率が低く輸入頼りの日本は今後さらなる物価高に陥る可能性がある。政治家やメディアは食品価格の高騰をロシアのせいにするが、インフレの兆候は以前からあったし、現況に追い打ちをかけているのは円安だ。(インフレと景気悪化が同時に進む)スタグフレーションに向かっている今の日本で、日本銀行にも政府にも国民の生命・財産を守る気概はまったく感じられない。

3. 中国・習近平国家主席 「ゼロコロナ」政策堅持を強調

上海では1400万人超にPCR検査が行われており、再びロックダウンになる可能性があるという。PCR検査で手に入れたゲノムは生物兵器の開発に使えるほか、ロックダウンを行えば上海の港湾を押さえてサプライチェーンを支配できる。これは江沢民氏の牙城である上海を習近平氏が掌握しようとする動きであり、ある意味で内戦状況と言える。港湾を押さえているのは人民解放軍だ。軍の利権構造が変化しているとも考られる。

4. 英銀に「大き過ぎて潰せない」状況なし BOEが見解

イングランド銀行(英中央銀行、BOE)はこれまで、金融危機の発生時に銀行が税金で救済される事態の回避を目指してきた。日本にも同じ流れがやってくる可能性はある。日本の預金保険制度では元本1000万円までと破綻日までの利息などが保護されることになっているが、2010年の日本振興銀行の破綻では、預金の弁済率は60%程度にとどまった。さらに大きな銀行の場合、預金者には50%も戻ってこない可能性がある。複数の銀行に預ける、複数の通貨で預けるなど、リスクマネジメントを行う必要がある。

5.日ロ漁業協定を停止 北方領土付近の操業巡りロシア外務省

ロシアによれば日本側の入漁料支払いなどが滞っているためだという。日本は制裁によって対ロ関係を自ら悪化させているが、漁を望む方々がいるなら支払いを行うべきだったのではないか。インフレの進行もあり、今後は海産物の供給も深刻な事態に陥ると思う。食料もエネルギーも自給率の低い日本が周囲の国を敵扱いするのはどうかと思うし、G7とばかり歩調を合わせる岸田政権のやり方は自殺行為だと考えている。

【スペシャルトーク】食料安全保障

スペシャルトークでは、「歴史も示唆する『政府の無策』による食料問題」と題して、河添恵子さんに掘り下げていただいた。

先日行われた国連安全保障理事会の会合で、アントニー・ブリンケン米国務長官は「ロシアは食料を武器に使っている」と発言している。軍事力が第1の武器、エネルギー供給が第2の武器、そして食料供給が第3の武器であるということだ。歴史上でも繰り返されてきたことであるが、政治家たちはこのような構図を改善してこなかった。

ウクライナはトウモロコシや小麦といった穀物の一大産地だが、ソ連に組み込まれていた1930年代、多くの食料がモスクワに奪われてしまったことで300万人以上が餓死したと言われている。19世紀のアイルランドで発生した「ジャガイモ飢饉」も同じだ。ジャガイモの疫病が発生したときも多くの食料がイギリスへ輸出されてしまったことで、ジャガイモの一大産地であるにも関わらず、当時のアイルランドでは約100万人が餓死したという。産地の人々が飢えてしまうというのは政治の責任だ。現在のウクライナでも同じ状況に陥る可能性があり、また歴史は繰り返すのかと思う。

犯人捜しをしたい訳ではないが、政治家たちには人々を幸せにしていこうという意識が感じられない。一方で、日本人は食料に関してさまざまなノウハウを持っているし、土地を持っている方などはご自身で食料を栽培することもできると思う。政治の無策に関して不満ばかり言うのではなく、今は自らリスクマネジメントを行う時に来ているのだと思う。

2020年のノーベル平和賞は国連の世界食糧計画(WFP)が受賞した。「飢餓との戦い」が評価されての受賞ということだが、これは「今後、世界は飢餓の時代に入っていく」というサインでもあると思う。同じ年のノーベル化学賞は新たなゲノム編集手法を開発した研究者が受賞している。今後そうした技術はフードテックとして使われていくだろう。私としては、そうした動きに巻き込まれないように、ナチュラルでアナログな食生活に戻るべきとの考えを持っている。在来種も多い日本は、種を残して皆で分け合っていくことも考える必要があるのではないか。

いずれにしても、今の日本はなんの主権も持っていない状態だと感じるし、食料問題については我々自身が自己防衛していくしかないのではないか。岸田政権の政策メニューは世界のグローバリストたちが日本に押しつけているもの。そのメニュー通りに動く政権に我々国民が期待してしまって良いものなのかと考えている。

ダイバーシティニュース視聴方法

1.LuckyFM茨城放送のラジオ FM88.1/94.6MHz
2. YouTubeライブ配信(アーカイブでも視聴可能です)https://www.youtube.com/channel/UCOyTwjQoiUJXxJ8IjKNORmA
3. radikoでも聴取可能です

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