ダイバーシティニュース 経済(5/4)川崎裕一【6/30までの限定公開】

川崎裕一:スマートニュース株式会社執行役員

1976年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。日本シスコシステムズ株式会社(現シスコシステムズ合同会社)、ネットイヤーグループ株式会社を経て、2004年8月に株式会社はてな入社、同年12月に取締役副社長に就任。2010年株式会社kamado設立、代表取締役に就任。2012年、同社を株式会社ミクシィが買収し、2013年1月にミクシィへ入社。同年6月に取締役最高事業責任者(COO)。2014年、スマートニュース株式会社入社。2020年7月からシニア・ヴァイス・プレジデント メディア投資事業担当。Twitter  Facebook

川崎裕一さんのニュースピックアップ

1.イーロン・マスク氏 トンネル掘削会社の企業価値7兆円に

イーロン・マスク氏が保有するトンネル掘削会社の企業価値が2019年比6倍の7兆円に達した。背景には、時速1200kmの移動を実現するトンネル網「ハイパーループ」に対する市場の期待の高さがある。ユーザーの利便性を大きく高めるような技術やサービスを提示し、投資家の期待を高め、企業価値を引き上げるのはマスク氏の常套手段。電気自動車のテスラでも、世界の送電網になり得る充電ステーションの整備を掲げ投資を促した。

2.ヤプリ、コード不要のアプリ開発サービスを中小企業に拡大

アプリ開発サービスを提供するヤプリが中小企業向けプランを始めた。プログラミング技術を使わない、マウス操作などによる「ノーコード」のアプリ開発サービスはこれまで大手企業に限られてきたが、新たなプランでは価格を10分の1程度に抑えた。スマートフォンのアプリは今や多くの人が利用している。多様な開発ニーズを同時に満たすサービスを設計するのは、難易度が非常に高い。

3.Luupが「電動キックボード」のリースなどで約10億円を調達

電動キックボードのシェアリングサービスを手掛けるLuup(ループ)は、電動キックボードの所有権をリース会社に売却することなどを通じ、約10億円を調達した。リース会社から電動キックボードを借りながら、さらに調達した資金で台数を増やすことができ、事業展開のスピードを一段と早められる。スタートアップの多くは設備投資を嫌うが、資金調達の仕組みで設備投資の負担を軽くした興味深い手法といえる。

4.メタバース対象のコーポレートVC、バンダイナムコが30億円投資へ

バンダイナムコホールディングスが仮想空間「メタバース」向けのコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)を立ち上げ、3年で30億円程度投資する。ガンダムの世界を仮想空間で体験できる日も近いかもしれない。IP(知的財産)領域に強い日本企業がメタバースやWeb3(ウエブスリー)領域へ本格進出する意義は大きい。ただWeb3領域での米国のVC(ベンチャーキャピタル)であるParadigm社の投資額は25億ドル(約3,250億円)と桁が違う。キャラクタービジネスでは絶対負けられない日本企業の健闘を期待したい。

5.VCのビジネスモデルとは 個人投資家が一石を投じる

中堅VCのフューチャーベンチャーキャピタル(FVC)は、個人投資家の金武偉氏から取締役7人全員の交代を求める株主提案を受けた。VCのビジネスモデルは基本的に、投資家から受託した金額の2%を管理報酬として、さらに投資先企業が上場した際に獲得した利益の20%の成功報酬として得る「2-20」と呼ばれるもの。FVCの受託運用総額が200億円なのに対し、ファンドは40本以上に細かく分かれており、VCから投資家への説明に時間がかかりすぎているのは、非効率的な運営だと金氏は指摘した。VC運営のあり方に一石を投じた。

【スペシャルトーク】メタバース

スペシャルトークでは、いま世界中で話題のメタバースについて、川崎裕一さんに掘り下げていただいた。

メタバースとは、実業家の國光宏尚氏によると、「VR(仮想現実)、AR(拡張現実)などさまざまなR(リアリティ)を言い直したもの」。具体的には、ゲームのなかで使うお金を、現実に持ち出せる世界だとイメージしてもらうと分かりやすい。メタバース空間における取引は、デジタル資産の所有者を証明できるNFT(非代替トークン)ができたことにより可能になった。NFTによって所有権が証明されたユーザー同士のやりとりがある世界は「仮想空間だがリアルな世界」といえるだろう。

所有権はNFTによって複製不能になり、所有権が明確に示されるので、資産性が出てくる。要するに、ゲームに時間をつぎ込めばつぎ込むだけ、そこにあるアイテムの資産価値が上がっていくというもの。ゲームでお金を稼ぐことができるようになったのだ。いまやゲームに参加するのは遊ぶためではなく、明確に、金銭的にインセンティブを求めることが目的になりつつある。生活のためにゲームをする「Play to Earn」だ。

多くの人が認めているものの価値が上がるのは経済の本質だ。たとえば、ダイヤモンドは石といえば石だが、みんなが欲しがり、希少性があるから価値が生まれる。メタバース空間の財も基本的には同じだ。複製不能であって所有権が明確に示されることが大きな価値を生み出すことになったのだ。

ダイバーシティニュース視聴方法

1.LuckyFM茨城放送のラジオ FM88.1/94.6MHz
2. YouTubeライブ配信(アーカイブでも視聴可能です)https://www.youtube.com/channel/UCOyTwjQoiUJXxJ8IjKNORmA
3. radikoでも聴取可能です

最新情報は、Twitterでご確認ください。

※当コンテンツは作成時点までの信頼できると思われる情報に基づき作成しており、正確性、相当性、完成性などのほか、当情報で被ったとされる利用者の不利益に対しグロービス知見録編集部は責任を負いません。

GLOBIS 学び放題では、過去のダイバーシティニュースを動画でご覧いただけます。

RELATED CONTENTS