ダイバーシティニュース テクノロジー(5/6)北村卓也【6/30までの限定公開】

北村卓也(きたむら・たくや):株式会社センシンロボティクス代表取締役社長 

日本IBM、日本マイクロソフト、SAPジャパンなど外資系企業でコンサルティング、アナリティクス業務に従事。2018年、センシンロボティクスに営業部長として参画。翌年、社長に就任。

北村卓也さんのニュースピックアップ

1.害虫退治はドローンで 対策に向け鳥取・米子で実験

かまれると猛烈なかゆみに襲われる昆虫「ヌカカ」の発生を抑えようと、 鳥取県米子市でドローンを使った検証実験が行われた。「ヌカカ」とは、体長1、2ミリほどの血を吸う昆虫で、地元では「干拓虫(かんたくむし)」と呼ばれる。ドローンが現地の調査や撮影だけでなく、石灰を散布するという実際の作業をしていることに大きな意味がある。

2.大阪・関西万博、来場客の輸送手段は「空飛ぶクルマ」?

2025年の大阪・関西万博で、人を乗せて移動する「空飛ぶクルマ」を本格的に導入する方針を政府が発表した。関西空港や神戸空港などと、万博会場をつなぎ、来場客を輸送する構想だ。万博後に全国各地で普及させることを目指している。利用拡大には電池のさらなる技術革新が必要。今後に期待が高まる分野だ。

3.ドローンによる配達 本1冊、コーヒー1杯でも対応可能

Googleの兄弟会社Wingが、テキサス州ダラスの地域住民向けにドローンによる荷物配達を開始する。Wingのドローンは書籍1冊やコーヒー1杯といった小荷物の配達も可能。ドローンを活用した配送は技術的にはできる状態になっているものの、多くの地域で実施するには法律やプライバシーの問題など、乗り越えるべき課題はまだまだ多い。一般化には時間がかかるだろう。

4.GPSが使えない屋内でも ドローン活用の新サービス

センシンロボティクスは、竹中工務店、カナモト、アクティオと共同でドローンを活用した建設現場の屋内外巡視実証サービスを始めた。通常ドローンはGPS(全地球測位システム)を使わなければ、自身の位置情報を確認できないので、自動飛行はできない。しかし同サービスを用いることでGPSが届かない屋内の建設現場でも自動飛行が可能に。商用展開は2023年度以降を目指している。

5.建築基準法改正で、ドローンの可能性さらに広がる

建築基準法令改正により、赤外線装置を搭載したドローンによる建築物の外壁調査が明文化された。いままで外壁調査は建物の周りに足場を組み、職人がテストハンマーで叩く方法しかなかった。今回の改正で無人飛行するドローンでの外壁点検も許可されることになったため、足場設置費用の削減にとどまらず、何より安全性の向上につながる。データが蓄積されるというメリットもある。

【スペシャルトーク】“レベル4”の実現で広がるドローンビジネスの可能性

スペシャルトークでは、“レベル4”の実現で広がるドローンビジネスの可能性についてお話を頂いた。

ドローンの飛行形態は、車の自動運転と同じようにレベル分けされている。車の場合は自動化なしのレベル0から、完全自動運転のレベル5の「6段階」だが、ドローンはレベル1からレベル4の「4段階」に分かれている。

ドローンの場合、レベル1は人が見ている環境、すなわち目視内にて人がマニュアルで操作する形態で、レベル2は目視内での自動・自律飛行。レベル3は離島や山間部など無人地帯における目視外での自動・自律飛行。そして今回のテーマであるレベル4は都市部などの有人地帯における自動・自律飛行となっている。現在、実現しているのはレベル3までだが、レベル4の社会実装が目前まで来ている。早ければ今年度中には実現される見込みだ。

実現されたとき何が変わるのか、イメージしやすいもので言えば物流だろう。マンションや個人宅へドローンが荷物を届けにくる。これが一般化すれば社会へのインパクトは大きい。だがレベル4の中にもカテゴリーがいくつかあり、物流は難易度が高い。まずはじめは建設現場や工場での自動飛行から始まっていくと思われる。

災害対応でも有効だ。火事が起こった際にカメラで現状を伝えることで、効率的な消火活動につなげることができる。実際に愛媛の伊方原発では災害が起こった際に稼働するドローンが実装されている。

レベル4の解禁に伴う変化といえば、免許制度、資格制度がスタートすることだろう。私がドローン事業を始めて18年になるが、いよいよ来たかという印象だ。

ドローンを事業にしていく上で大切なのは、ビジネスを考えること。少し前まではどう飛行させるかの技術が大切だった。しかし、今はドローンを使うことで顧客にどのようなリターンを提供できるのかが重要だ。それには法律も知らなくてはならないし、飛ばす環境にも知見を持たなくてはならない。総合力が問われる時代になってきた。

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