ダイバーシティニュース 経済(4/20)湯浅エムレ秀和【5/31までの限定公開】

湯浅エムレ秀和:グロービス・キャピタル・パートナーズ ディレクター
グロービス・キャピタル・パートナーズで主にフィンテック(金融×IT)、人工知能、ブロックチェーン、ドローン、インターネットメディアの投資案件を担当。オハイオ州立大学ビジネス学部卒(優秀賞)、ハーバード大学経営大学院MBA修了。Twitter  note

湯浅エムレ秀和さんのニュースピックアップ

1.都が自動運転レーン先行整備を検討、街の変化に期待

東京都が自動運転レーンの先行整備を検討している。自動運転の実用化は時期こそ定まっていないが、ほぼ確実な流れだ。自動運転に最適な都市や道路のあり方を踏まえた整備、すなわち自動運転に準じた街づくりの進展に期待が高まる。自動運転レーンには既存車線の端を当てる想定のようだ。車両走行時の左右のブレが小さいため、レーンの車幅を狭くできる分、削減したスペースは歩道や自転車レーン、多目的スペースなどに割くことができるという。街全体のあり方が変わりそうだ。

2.YouTubeでショート動画増加、コンテンツの短時間化が加速か

YouTubeで30秒から1分ほどのショート動画が注目されている。国内外でTikTokが流行っているが、YouTubeでもこれと似た形で、短時間の動画を中心に視聴者が増加している。動画の再生時間は10分ですら長く感じる人が増え、短時間コンテンツへの支持が高まる傾向が加速しているのだろう。一方、オペラや演劇、映画では3時間超の長い演目もある。大学の授業も長時間化している。それらに耐えられない人が増えるのではないか。

3.「早起きは三文の得」ではない?  東京医科大の調査で明らかに

朝型人間の夜ふかしと夜型人間の早起きが生産性低下に関連しているとの調査結果が明らかになった。東京医科大学が行ったもので、早起きの人は昼に、遅起きの人は夜に生産性を発揮するという。「早起きは三文の得」が正しいかどうかは、生活習慣によると言えそうだ。調査では、自然に眠くなる時間と自然に起きる時間を数日間計り、平均的な入眠・起床時間を算出している。長期休暇などで自分が朝型か夜型かを調べてみるのもいいかもしれない。

4.自民党がデジタル戦略で提言 web3.0への大きな一歩

自民党デジタル社会推進本部のNFT(非代替性トークン)政策検討プロジェクトチームがデジタル戦略の提言をまとめた。web3.0と言われる、ブロックチェーンによるデジタル資産の管理技術が広がっている。ただ日本では法規制や税制の問題から、web3.0に関するビジネスを展開するには高いハードルもある。起業を目指す日本人の海外流出も起きているなか、日本で何をどう推進して変えるかをまとめた提言はweb3.0普及の大きな一歩となりそうだ。

5.言論の自由争点に イーロン・マスク氏がTwitterに買収提案

Twitterの筆頭株主でもあるイーロン・マスク氏が、同社に430億ドル(約5.4兆円)で買収提案したことが明らかになった。Twitterでは言論の自由が保障されていないと批判している同氏が投票を呼びかけたところ、約200万票の70%以上が「言論の自由がない」と回答した。マスク氏の買収を防ぐべく、Twitterが検討する買収者にはディズニーやGoogleの名前も挙がっている。今後の動向に注目だ。

【スペシャルトーク】新しい価値を創造するマーケティングとは

スペシャルトークでは、新しいマーケティングを創造することについて、NEW STANDARD株式会社代表取締役の久志尚太郎さんにお話を伺った。

NEW STANDARD株式会社は、Z世代・ミレニアム世代のスペシャリストとして、新しい基準で価値を捉えなおし、新しい価値を付与する会社だ。これは「意味のイノベーション」という。たとえば、ろうそくは電気が普及する前までは部屋を明るくする照明としての役割があったが、電気が普及してからは、人の心を灯したり、癒したりする役割に変わった。そこから、アロマキャンドルといった新しい市場が生まれた。僕たちは、このような新しい価値を探したり、付与したりすることを目指している。

事業の柱は大きく2つだ。まずメディア事業は、シンクタンク的に世界中から新しい基準や価値観の事例を集め、それをデータベース化すること。そして、これらのデータベースを強みとして、日本の大企業や製造業などクライアントに提供し、共にプロダクトの開発を進める事業だ。

日本の大企業は、Z世代やミレニアム世代へのアプローチに対して苦手意識を持っている。なぜかというと、製造業を起点としたものづくり、小売に流通させてものを売ったりする商習慣など、バリューチェーンの構造が存在するからだ。そこで、われわれは顧客起点の新しいブランド志向のソリューション提供を目指している。

Z世代は回顧主義的な傾向がある。たとえば、2000年代の「Y2Kファッション」や古着は世界中で流行しており、8兆円ほどの市場規模があると言われている。今よりも不確実性が低く生きやすかった昔の社会へのノスタルジーや、シンプルだった時代への憧れとともに、ファッションが環境に与える悪影響を考慮したサステナビリティの発想が影響しているのだろう。

僕らの会社のカルチャーの標語に「We create what we want」がある。妄信的に消費するのではなく、自分たちが欲しい未来は自分たちの手でつくろうという意味だ。その象徴として、創業期から従業員60~70人で集まってランチをつくっている。僕らは与えられることに慣れている世代だが、会社では「自分たちでつくる」ことを常に中心に置くことを大切にしている。

消費する生き方に皆、飽きているから、つくることやそのプロセスに関わりたいという需要は、今後どんどん増えていくだろう。クラウドファンディングに参加して何かを買ったり応援したりすることも、自分でつくることの一つの形と捉える時代になっていくのではないかと思う。

久志尚太郎(くし・しょうたろう)さん経歴:1984年生まれ。中学卒業後、単身渡米し高校卒業後に起業。帰国後は19歳でDELLに入社し、25歳でサービスセールス部門のマネージャーに就任。2014年TABI LABOを創業。2019年にNEW STANDARDと社名変更。TwitterFacebook

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1.LuckyFM茨城放送のラジオ FM88.1/94.6MHz
2. YouTubeライブ配信(アーカイブでも視聴可能です)https://www.youtube.com/channel/UCOyTwjQoiUJXxJ8IjKNORmA
3. radikoでも聴取可能です

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