ダイバーシティニュース 経済(4/13)金泉俊輔 【5/31までの限定公開】

金泉俊輔(かないずみ・しゅんすけ):株式会社News Picks Studios代表取締役CEO

フリーライターとして活動後、女性情報誌、女性ファッション誌の編集を経て、「週刊SPA!」編集長、ウェブ版「日刊SPA!」を創刊。株式会社ニューズピックスへ移籍後はNews Picks編集長、プレミアム事業執行役員を経て、2020年1月から現職。Twitter

金泉俊輔さんのニュースピックアップ

1.石炭輸入禁止など、ロシアに対する追加制裁政策を発表

発表されたのは5つで「ロシアからの石炭輸入・機械類などの輸入禁止」「ロシアへの新規投資の禁止」「金融制裁の更なる強化」「資産凍結の対象拡大」。懸念されるのは日本のエネルギー不足。岸田首相が原子力エネルギーにも言及したことを踏まえ、決断をしたという見方もあるが、一方で期限や数値目標を名言していない。ロシアへの制裁とともに元々掲げていた脱炭素への加速を進める国もある。国ごとの姿勢の差が見えてくるのではないか。

2.ウクライナ危機により、世界の食糧価格が過去最高を記録

国連食糧農業機関(FAO)が発表した2022年3月の世界食料価格指数は12.6%上昇。発展途上国に栄養失調が増える可能性が懸念されている。日本では小麦などを政府が一括で買い付けており、価格改定は4月と10月。今回の影響が数値として出るのは秋以降になる。今できるのは、国際価格の高騰に合わせて日本の所得を上げること。円安もダイレクトに影響するため、他国に買い負けない国力をつけることが必要だ。

3.上海のロックダウンが世界の経済にも影響

中国にはゼロコロナ政策の成功体験があり、現在も主要都市でロックダウンを進めている。これにより工場や小売店が止まる事態になっており、サプライチェーンに大きな影響が出ている。日本でいうとホンダや日産が減産発表をしているほか、ソニーのテレビの生産拠点も操業を停止。部品調達もままならないことから日本国内の工場も稼働停止が始まるなど波紋は大きい。今後の動向に注目したい。

4.コロナの影響により高級輸入車の売上が過去最高に

日本自動車輸入組合 によると、1千万円を超える高級輸入車の2021年度の販売台数は前年度比23.7%増。新型コロナウイルスの流行により外食や海外旅行を控えた富裕層が高級車を購入しているとみられる。車だけでなくレジャーボートの購入も増加。近年の世界的な株高により日本の富裕層が増えていることに加え、円安や世界的な物価高によって買い負けたことで価格が高騰していることが原因と考えられる。

5.欧米のポップスとK-POPの力関係に大きな変化が

韓国発のBTSやBLACKPINKが世界中で人気を博しており、西洋のポップスとの力関係が逆転し始めている。世界の音楽市場において大きな力を持っているのはスウェーデン。楽曲輸出国として知られ、楽曲制作のための特別な教育機関を持っている。少女時代や東方神起を有するSMエンターテインメントの社長がスウェーデンの楽曲制作チームとともに20年にわたって積み上げてきたノウハウがBTSなどの成功に繋がっている。

【スペシャルトーク】『ベンチャー・キャピタリスト~世界を動かす最強のキング・メーカーたち』について

スペシャルトークでは、NewsPicksサンフランシスコ支局長の後藤直義氏に、フィル・ウィックハム氏との共著である『ベンチャー・キャピタリスト~世界を動かす最強のキング・メーカーたち』についてお話を伺った。

執筆のきっかけは、世界的企業の影で暗躍するベンチャー・キャピタリスト(以下、VC)たちを目撃したから。シリコンバレーの起業家のことは誰もが知っているが、彼らがまだ何者でもない頃から投資してきたVCのことはあまり知られていない。VCは忙しく、また金銭的に豊かなことから取材を受けるメリットがなく、これまで取り上げられてこなかった。

日本において、VCという職業が認知されていないことから、シリコンバレー中の投資家に「日本のために一肌脱いでほしい」と依頼して取材が実現した。

アメリカにおいては、ハーバード大学やスタンフォードのビジネススクール卒業生といったエリートが手がける仕事であり、圧倒的な専門性を持つ人がなる。例えば、モデルナワクチンのスタートアップを支えてきた投資家たちは、何十年も専門知識と技術を磨いてきた専門家だ。また、VCの多くは連続起業家である。アメリカにおいては、エンジェル投資家は自らの資金を用いて誰でもなれるが、VCは他人の資金を預かって投資するため明確な区別がある。

人口でいうと日本はアメリカの1/3だが、スタートアップ投資額は1/100と格段に規模が小さい。日本においてスタートアップ投資の歴史はまだ浅く、アメリカとカルチャーが大きく違う。日本のVCを増やすには、世界での成功例を一つでも作ることが鍵になるだろう。医療や高齢介護など、日本独特の課題を抱える分野においては世界的なスタートアップが生まれるチャンスがあるのではないか。現在、北欧やインドネシア、アフリカといった地域からも新たな起業家や大企業が生まれている。インドネシアでは30代のスタートアップ創業者が大臣になった。本書を通して、社会の中心がスタートアップに移りつつあることを感じてほしい。

後藤直義(ごとう・なおよし)さんご経歴:1981年東京生まれ。青山学院大学文学部卒業。毎日新聞社、 週刊ダイヤモンドを経て、2016年にNews Picks編集部に参画。企業報道チームを 立ち上げ、2019年にサンフランシスコ支局長に就任。2022年4月、フィル・ウィックハム氏との 共著により『ベンチャー・キャピタリスト~世界を動かす最強のキング・メーカーたち』を出版した。

ダイバーシティニュース視聴方法

1.LuckyFM茨城放送のラジオ FM88.1/94.6MHz
2. YouTubeライブ配信(アーカイブでも視聴可能です)https://www.youtube.com/channel/UCOyTwjQoiUJXxJ8IjKNORmA
3. radikoでも聴取可能です

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