ダイバーシティニュース 政治(4/12)河添恵子【5/31までの限定公開】

河添恵子(かわそえ・けいこ):ノンフィクション作家
一般社団法人美し国なでしこオピニオンの会顧問。1963年千葉県松戸市生まれ。名古屋市立女子短期大学卒業後、1986年より北京外国語学院、1987年より遼寧師範大学(大連)へ留学。『中国人の世界乗っ取り計画』(産経新聞出版)、『トランプが中国の夢を終わらせる』(ワニブックス)、『豹変した中国人がアメリカをボロボロにした』(産経新聞出版)、『覇権・監視国家 世界は「習近平中国」の崩壊を望んでいる』(ワック)等、著書多数。報道番組でのコメンテーターとしての出演も多数。Twitter

河添恵子さんのニュースピックアップ

1. 国連人権理事会、賛成93カ国でロシアの理事国資格を停止

反対は24カ国、棄権は58カ国にものぼった。トランプ政権で国連大使を務めたニッキー・ヘイリー氏は、国連人権理事会を「政治的偏見の掃きだめ」と表現している。私もそう思う。昔から続いていたウイグルでの人権侵害を大きく取りあげたのも2016年以降だし、結局は西側に都合の良いアジェンダをとりあげては、いきなり特定の国を叩いているような組織だ。支配層のご都合主義で人権をカードにしていると感じる。

2. 石炭輸入の段階的削減へ 日本政府がロシアへ追加制裁

資源エネルギー庁のデータによると、日本のエネルギー自給率は2019年時点で12.1%。いわば“無資源国家”であり、3.11以降は化石燃料の輸入で外国への依存度が一層高まった。国家の主権もないような情けない状況だ。日本がロシアを制裁すればロシアもそれ相応の報復をしてくるわけで、エネルギーだけでなく食を含め我々の生活に影響が出る。無資源国の日本が今回のような手法で制裁を行って良いのかと疑問を感じる。

3. ロシア外交官らの国外退去求める ウクライナ市民殺害で日本外務省

日本人は日ソ中立条約を破ったソ連、ひいてはロシアの歴史に嫌悪感を持っているが、ヤルタ会談では当時の米大統領ルーズベルトがソ連のスターリン書記長に日ソ中立条約の破棄を求めたわけで、対日参戦にはアメリカも関わっていた。今の岸田政権は米英の手足のように振るまっていると感じる。しかし、ロシア、中国、北朝鮮など、隣国と関係を悪化させるのはいかがなものか。日本はここへ来て迷走の度合いを一層深めていると思う。

4. NATOがウクライナへの支援拡大 大型兵器供与の動きも

「戦争を続けろ」というNATO(北大西洋条約機構)や米英の判断であり、その戦争の主部隊がウクライナにあるのだと思う。ウクライナ国民が本当に気の毒だ。ここ1~2年続いていた「ワクチン経済」から「戦争経済」に移行し、今はネオコン(新保守主義)と言われる人々や軍事産業にお金を投じる投資家だけが儲けている。支配層は人命のことなどまったく気に掛けていないであろうし、言葉は悪いが、今は武器の在庫セールのような状況にあるのだと感じる。

5. SNSで「親ロシア」 世論形成狙う情報が拡散

「親ロシア」という表現は不毛なレッテル貼りだ。今は西側メディアが偏った情報を発信しているが、どこにも偏っていない世界各国のジャーナリズムグループによる報道を幅広く見ると、ウクライナ東部ではすでに2014年から戦争が起きていたと分かる。今回のロシア侵攻は、東部ドンバス地方で高度な自治権を与えるというミンスク合意をウクライナが破ったからという意見も多い。バランス良く情報を見て事実を探るようにしたい。

【スペシャルトーク】グレート・リセット

スペシャルトークでは、「洗脳から目を覚ませ! 我々はグレート・リセットの最中にいる」と題して、河添恵子さんに掘り下げていただいた。

世界経済フォーラム会長のクラウス・シュワブ氏は2020年、「すべての国が参加し、すべての産業を変革する必要がある。我々に今必要なのは資本主義の『グレート・リセット』だ」という話をしている。“我々”とは一部の支配層であり、支配層が資本主義を変えるという話だろう。別の見方をすると、現在のロシアは、そうした世界の流れを相手に防衛戦を行っている側面があるのではないか。

冷静に考えたい。アメリカ空軍とその同盟国は、この20年で33万7,000発以上の爆弾やミサイルを他国に投下したというデータもある。アメリカのこうした行為をなぜ正義と感じてしまうのか。ウクライナ侵攻に心を痛めるなら、なぜアメリカの戦争で亡くなった人々に心を寄せないのか。アメリカ人全員のことではないが、戦争の決断をしている支配層は、いわゆる“戦争屋”だと思う。

2002年には、ブッシュ大統領が「東ヨーロッパの防衛システムを推進するため」という名目で、旧ソ連と締結していた弾道弾迎撃ミサイル制限条約からの離脱を決めた。「軍拡します」という話だ。これを、当時からプーチン氏は「軍縮や核不拡散の取り組みを台無しにする動きだ」と批判している。ソ連と戦うために生まれたNATOがソ連崩壊後も拡大を続けるのはなぜか、と。NATOが東方に拡大してきたから、ロシアは軍拡の方向に進むしかなかったとも考えられる。

日本人もよく考えないといけない。他国と違って資源もない日本は、今は国家として単独で存続できないような状況にある。もし自国の利益を考えるプーチンのような人が日本の国会に1/3でもいたら、現在のような国になっていなかったのではないか。今はアメリカや西側メディアが出している情報こそ正しいと信じ切っている人が多過ぎると感じる。

グレート・リセットとは大雑把に言えば共産主義革命だ。それによって我々の財産は奪われるかもしれない。「もし西側(ウクライナ)がこの戦争に勝てば、ある意味ではグレート・リセットが起こり、共産主義革命の動きがさらに加速するだろう」と危惧する言論人もいる。革命の手法は破壊。武器によって物理的に破壊を行うだけでなく、人間の精神も破壊してしまうものだと考えている。

ダイバーシティニュース視聴方法

1.LuckyFM茨城放送のラジオ FM88.1/94.6MHz
2. YouTubeライブ配信(アーカイブでも視聴可能です)https://www.youtube.com/channel/UCOyTwjQoiUJXxJ8IjKNORmA
3. radikoでも聴取可能です

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