ダイバーシティニュース エンタメ(4/7)軍地彩弓【5/31までの限定公開】

軍地彩弓(ぐんじ・さゆみ):ファッション・エディター
ファッション雑誌『ViVi』でフリーライターとして活動した後、雑誌『GLAMOROUS』の立ち上げ、『VOGUE GIRL』の創刊と運営に携わる。2014年、株式会社gumi-gumi設立。『Numéro TOKYO』のエディトリアルアドバイザー、ドラマ「ファーストクラス」のファッション監修、Netflixドラマ「Followers」のファッションスーパーバイザーなど幅広く活躍する。Twitter

軍地彩弓さんのニュースピックアップ

1.アカデミー賞のレッドカーペット 「エコクチュール」に関心

アカデミー賞の授賞式では、レッドカーペットでの着こなしにも注目が集まる。最近では、再生繊維で作られた「エコドレス」を選択するセレブリティも少なくない。俳優のタティ・ガブリエルは、テンセル社が製造したリヨセル生地によるケープガウンドレスを身にまとった。リヨセル繊維とは、完全に生分解し、堆肥となる素材のこと。「そのドレスがどれだけ高価なものなのか?」ではなく「そのドレスを着ている人がどういう思想をもっているか?」が大切になっていると感じられるニュースだ。

2.伊藤忠が繊維リサイクル事業強化 鹿児島の企業と提携

伊藤忠商事は繊維・アパレルのリサイクル事業を強化する。リユース・リサイクル事業を手がける鹿児島のエコミットと提携し、繊維製品の回収サービスをスタート。3月にはイタリアのリサイクルナイロン大手のアクアフィル社への出資も発表した。今回の伊藤忠商事と鹿児島のリサイクル企業と提携は、これから地方を盛り上げていく新しい事業の芽だと感じた。グリーンエコノミーを通じて雇用も生まれ、その土地に利益をもたらす。企業が地方を再生する新しいスタイルだと思う。

3.Z世代が注目!“Y2K”ファッションが20年ぶりの復活

お腹見せ、ミニ丈、ボリュームシューズなど、2000年頃に流行したファッションがZ世代に「Y2Kファッション」として人気を集めている。春になったからか、先日渋谷を歩いていた時、お腹を見せている若者を多く見かけた。Y2Kとは「Year 2000」のこと。今から20年ほど前に流行したスタイルを意味する。母親のクローゼットに眠っていた洋服を娘が引っ張り出して着ているという話も聞く。また“家庭内リサイクル”の観点からみても良い話だと思う。

4.100歳のファッションアイコン、コラボアイテムを限定発売

ファッションアイコン、アイリス・アプフェルの生誕100年を記念し、H&Mレディースは「Iris Apfel x H&M」のコラボレーション・アイテム全37種類を3月に発売した。実物を見てみると分かるが、とてもカラフル。年を取ったら「地味な色」ではなく、年を取ったから「鮮やかな色」を選べるのだと理解する。“100歳のファッショニスタ”に勇気をもらえたニュースだ。

5.注目のミカゲシン、「型破り」テーマのショー開催

これからの日本ファッション界をリードする注目のデザイナー、 ミカゲシン(MIKAGE SHIN)は、3月3日、2022-23年秋冬コレクションのショーを開催した。今シーズンのテーマは、“Out of the Box”。“型破り”を意味する。これからのファッションにおいては「ジェンダーレス」「サスティナビリティ」が重要となる。ミカゲシンはその思想を表現したファッションを展開しており、ビジネスセンスも感じる。日本だけでなく、グローバル市場を見据えたブランドだと思う。今後の展開が楽しみだ。

【スペシャルトーク】「ファッション未来研究会」「ラフォーレ原宿の『愛と狂気のマーケット』」

スペシャルトークでは、「ファッション未来研究会」ラフォーレ 原宿の『愛と狂気のマーケット』」についてお話を頂いた。

ファッション未来研究会

経済産業省は、「これからのファッションを考える研究会 ~ファッション未来研究会~」 を新たに設置した。私も委員を務めさせてもらっている。設立の背景には、世界最高水準とも呼べる日本の「芸術文化」「伝統工芸」「繊維産地のポテンシャル」などが「日本独自の創造性」として世界に認識されていないことが挙げられる。ファッション未来研究会では、日本のファッションにおける「持続的な価値創造」を目指し、方策を検討していく。

研究会では「ファッション業界の在り方を変えていかないといけない」との危機感を持ち、あらゆるテーマについて議論を行う。サスティナビリティの観点でいうと、日本のファッション業界はモノを作りすぎる傾向にあった。大量につくり、セールで安く売る。セールでも売れ残ったものは在庫になり、廃棄処分するケースも多い。地方を含めたデジタル化推進によって、正確な在庫管理体制を確立していく必要がある。

ラフォーレ原宿の「愛と狂気のマーケット」

ラフォーレ原宿で、新区画として自主編集売場「愛と狂気のマーケット~”おもしろい”才能の出会い系~」が4月28日にオープンする。自主編集売場とは、年齢、性別、国籍を問わずクリエイターが1カ月2万円で出品応募できる売場スペース。カテゴリーも、アパレル・アクセサリーに限らず、アート・雑貨・書籍・コスメなど。販売だけではなく展示のみの出品もできる。

今回、この新区画のディレクターを務めさせてもらった。原宿は若者の場所であり、ファッションの聖地であると私は強く思っている。そんな原宿を取り戻すべく今回の企画をスタートさせた。クリエイターに寄り添った展示などを通じ、人と才能を繋ぐ環境創出を目指したい。ぜひ興味がある方は足を運んでみてほしい。

ダイバーシティニュース視聴方法

1.LuckyFM茨城放送のラジオ FM88.1/94.6MHz
2.YouTubeライブ配信(アーカイブでも視聴可能です)https://www.youtube.com/channel/UCOyTwjQoiUJXxJ8IjKNORmA
3. radikoでも聴取可能です

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