ダイバーシティニュース 経済(12/29)山野智久【1/31までの限定公開】

山野智久(やまの・ともひさ):アソビュー株式会社代表取締役CEO

明治大学法学部卒業後、新卒で株式会社リクルートに入社。その後2011年にアソビュー株式会社創業。レジャー×DXをテーマにした遊びの予約サイト「アソビュー!」やアウトドア予約サイト「そとあそび」などを運営。2021年11月30日に、初の著書となる『弱者の戦術』(ダイヤモンド社)を発売。TwitterInstaguramFacebook

山野智久さんのニュースピックアップ

1.個人資産が過去最高の2000兆円に迫る

消費の手控え傾向などにより日本の個人資産が急速に膨らんでおり、2021年は過去最大の2000兆円規模に。もともと高い日本人の貯蓄率がさらに高まるのは、グローバルな視点からするともったいない状況。もっと資産を運用してリターンを増やすという発想が必要だ。日本人はもともと金融の知識に乏しいと指摘されているが、おうち時間の増加をきっかけにして金融知識を学び、資産運用にチャレンジしてほしい。

2.コロナ後の消費行動の変化をいかに捉えられるかがカギに

消費動向を俯瞰的に見ると、コロナ前後で行動は大きく変化した。私たちの業界では三密回避の面から、インドアよりもキャンプやゴルフなどアウトドアのレジャーが人気だ。巣ごもりの消費も変化しており、旅行に行く代わりに贅沢な逸品を取り寄せたり、家の中のものを充実させたりする消費が増えている。年末年始商戦でのヒットが、新たな商品を生むヒントになるのではないか。

3.ANAがカムバック制度を導入。人材流動のきっかけに?

ANAが退職した社員が5年以内であれば復職できるカムバック制度の導入を検討している。大手企業の終身雇用は人材の流動性を阻害する要因と指摘されていた。ANAのような大企業が旗振り役になれば、他の企業も追随して人材の流動性が高まるきっかけになると思う。個人としては他社で働くことで経験学習が加速され成長の機会になるし、企業側も多様な人材を獲得しやすくなる。一つの英断と捉えて期待したい。

4.健康経営で企業はどこまで個人を管理する?

中小企業の間でも関心が高まりつつある健康経営だが、私は複雑な思いで見ている。企業は従業員の心身ともに幸せな人生をサポートするのは重要だが、歩いた距離や睡眠時間などの個人情報をどこまで提供するかといった問題と、それを管理する側の倫理観が問われるナイーブな問題だからだ。政府は企業側の個人に対するケアを重要視してほしいとしているが、どのように成功事例が出てくるか。今後に注目したい。

5.ベンチャー投資家ランキング2022を発表

Forbes JAPAN発表の「日本で最も影響力のあるベンチャー投資家ランキング」の2位と7位に、本来は上場後に投資をするプライベートエクイティ(PE)ファンドが入った。このPEファンドの投資家が、上場前のベンチャーやスタートアップ企業に投資する傾向が近年増えている。投資マネーが増えるので歓迎だが、もしPEファンドの投資家が上場前のステージに投資することがトレンドになれば、今後マーケットの様相はガラッと変わるかもしれない。

【スペシャルトーク】GoToトラベルを再開させるには

先日、岸田首相が再開を表明したGoToトラベル。年末年始の感染状況を見極めて検討するということだが、このニュースについて、引き続き山野さんにお話しを掘り下げていただいた。

私は観光庁のアドバイザリーボードとして、これらの領域で専門的なデータを提供し、GoToトラベルをサポートする立場にいる。

昨年、結果的に一時休止となったGoToトラベルでは、命が大事か、経済が大事かというそれぞれの正義の二元論で論争が巻き起こった。片方がもう一方を許容できないという関係性が、GoToトラベルの継続と感染症対策だった。ただし今回は、ワクチン接種率が高まり、病床稼働率も可視化されるようになった。ワクチンパスポートの導入も検討されている。

観光は日本経済にとって無視できない規模の総合産業であり、たくさんの方々が関わって支えている。また人流がないと成立しないものだが、現状に基づいて感染症対策のガイドラインを策定し、観光産業の継続に寛容的な世論をつくっていくことが必要だと考える。つまり感染症対策とGoToトラベル継続の両立をはかることが大切だ。

感染症対策の要諦は、ソーシャルディスタンスの確保と三蜜の回避だ。それを実施するには遊び場所の敷地における人数の制限が重要になる。我々のビジネスも、自粛でなかなか売上が立たないBtoCは大苦戦したが、BtoBに活路を見出し事業全体としてはV字回復することができた。継続をすれば何かしらの解決策が出てくるものなので、あきらめずに臨むことが大事だと思う。

人数を我々の提供しているシステムで制限するというのにうまくご活用いただいた結果、我々として自粛でなかなか売上が立たない、BtoC向けのサービスを上回る、BtoB向けのサービスが顕著になり事業全体としてはV字回復ができた。継続をすると何かしらの解決策が出てくるものなので、あきらめずに望むことを強く持つことが大事だと思う。

上記のような考え方のもと、来年も感染症対策を前提としたうえで、1日も早くGoToトラベルの再開してほしい。お出掛けをしたい消費者が気兼ねなくお得に旅行を楽しんでいただきたいし、観光産業の方々はそれを受け入れ、この2年間耐え忍んできたビジネスをしっかり回していただきたいと思う。

ダイバーシティニュース視聴方法

1.LuckyFM茨城放送のラジオ FM88.1/94.6MHz

2.YouTubeライブ配信(アーカイブでも視聴可能です)https://www.youtube.com/channel/UCOyTwjQoiUJXxJ8IjKNORmA

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