ダイバーシティニュース テクノロジー(12/10)中村友哉【1/31までの限定公開】

中村友哉:株式会社アクセルスペースCEO

東京大学大学院工学系研究科航空宇宙工学専攻博士課程修了。在学中より、超小型人工衛星の開発に携わる。2008年に株式会社アクセルスペースを設立。超小型人工衛星を活用した宇宙ビジネスを展開している。

中村友哉さんのニュースピックアップ

1.延期乗り越え、ハッブル宇宙望遠鏡の後継機打ち上げ迫る!

ロケットで宇宙に打ち上げられるタイプの宇宙望遠鏡「ハッブル宇宙望遠鏡」の後継機とされる「ジェイムズウェッブ宇宙望遠鏡」の打ち上げが、2021年12月に予定されている。宇宙で最初に生まれた星「ファースト・スター」の観測を行なう。もともとは2007年の予定だったが、技術的な難しさもあり延期を繰り返していた。これまで見れていなかった「宇宙の姿」に期待が高まる。

2.探査機を小惑星に体当たりさせ軌道変更 実証実験が開始

NASAは「惑星防衛」の技術実証を行なう探査機を初めて打ち上げた。この技術実証は、探査機を小惑星へぶつけることにより、軌道変更を行うというもの。過去の歴史を振り返ってみても「地球への天体衝突」は、非常に危険性が高い。そこから危機を回避する方法として、衝突体をぶつけ、少しでも軌道を変え地球を守ることができるのではないか、と研究が重ねられてきた。

3.民間ロケットの打ち上げ急増 活発になる宇宙事業の未来は?

民間ロケット会社の打ち上げが、次々と成功。宇宙へ「物」や「人」を輸送する需要は今後ますます拡大していくだろう。たとえば、アメリカでは米SpaceXなどのベンチャー企業が輸送の高頻度化・低価格化を目指し、積極的に事業開発を進めている。「行きたい時、好みの軌道で行きたい場所に行ける」ことは、超小型人工衛星の開発を手掛ける我々にとってビジネスに直結してくる話だ。

4.前澤友作さん宇宙へ!国際宇宙ステーションに12日間滞在

12月8日午後4時40分頃、実業家の前澤友作氏が乗るロシアの宇宙船「ソユーズ」が打ち上げられた。日本の民間人が国際宇宙ステーション(ISS)に滞在するのは初めて。12日間滞在し、「宇宙って実際どうなの?」をテーマに、TwitterなどSNSで発信するという。これまで以上に“民間に開かれた宇宙”になったことが感じられるニュースだ。

5.ロシアの衛星破壊実験で大量のスペースデブリが発生

ロシアは11月15日、ミサイルを使用した衛星破壊実験を実施したが、その結果1500以上の破片を宇宙空間に生み出した。発生した破片は、数年もしくは数十年、地球を周回し続けるという。宇宙環境を保全すべく、使い終わった衛星を回収しよう、地上からレーザーを当ててゴミを燃やしてしまおう……など、スペースデブリ(宇宙ゴミ)を減らすためいろいろなアイデアが提案されている。“スペースサステナビリティ”の考え方が求められている。

【スペシャルトーク】「民間ロケット開発の現状と未来」

スペシャルトークでは、「民間ロケット開発の現状と未来」について。民間で商用ロケット開発を目指す宇宙ベンチャー企業、インターステラテクノロジズ株式会社の代表取締役・稲川貴大さんをお迎えしてお話を頂いた。

インターステラテクノロジズ株式会社は北海道に本社・工場を置き、ロケット開発・打ち上げを行なっている。

観測用ロケット「MOMO」、人工衛星を打ち上げる計画の次世代ロケット「ZERO」の小型ロケットを開発した。これまでに「MOMO」は合計7回打ち上げ、3回宇宙空間に到達した。確かな打ち上げ技術を確立してきたが、初号機・2号機は続けて失敗し、当時は開発資金・人手不足に頭を悩ませていた。しかし、失敗はありながらも開発現場は非常に盛り上がっていた。改善点は見えており、3号機で成功となった。

現在は70名ぐらいの体制になってはいるが、まだまだ人は足りていない。積極的に採用を行なっていきたい。人材に関しては、文系・理系など問わず幅広く募集している。その理由は、私たちが手がけるロケット開発は、一部の部品を作るだけではないからだ。ロケットの頭から足先まで全体の開発を手掛け、さらには発射場の整備などまで行っている。機械・電機・プログラミング・建築土木……などあらゆる分野での知識・経験を必要としている。

今後の展望としては、「MOMO」を打ち上げることで「宇宙空間が分かる」「上空の状況が分かる」など、世の中に役立つロケットを打ち上げていきたい。また、次世代ロケット「ZERO」においても、輸送サービスとして高品質なロケットの提供を目指す。日本の技術を持って、世界に勝負していきたいと思う。

稲川貴大(いながわ・たかひろ):インターステラテクノロジズ株式会社 代表取締役

1987年生まれ。大学院卒業後、ロケット開発を手掛けるベンチャー企業「インターステラテクノロジズ」に入社。2014年、社長に就任。ロケット開発全体の指揮をとっている。Twitter

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1.LuckyFM茨城放送のラジオ FM88.1/94.6MHz

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