ダイバーシティニュース 経済(11/10)金泉俊輔【12/31までの限定公開】

金泉俊輔(かないずみ・しゅんすけ):株式会社NewsPicks Studios代表取締役CEO
フリーライターとして活動後、女性情報誌、女性ファッション誌の編集を経て、「週刊SPA!」編集長、ウェブ版「日刊SPA!」を創刊。株式会社ニューズピックスへ移籍後はNewsPicks編集長、プレミアム事業執行役員を経て、2020年1月から現職。twitter

金井俊輔さんのニュースピックアップ

1. 「化石賞」の日本 再生可能エネルギーへの取り組みは必須

日本が選出された「化石賞」は、環境NGOの若い世代が作っている賞。岸田総理は今回かなり意欲を持ってCOP26(国連気候変動枠組み条約第26回締約国)に参加したが、化石賞になってしまった。日本は途上国へ環境支援として約1兆円の出資をすると発表したが、火力発電所の推進について述べてしまったことが要因。世界の潮流が再生可能エネルギーに傾向しているため、より積極的に取り組みを考えていかなければならない。ビジネスチャンスにもなり得る。

2. トヨタ最高益は実質下方修正 新型EV車の発表が今後の鍵

半期で1兆円超えの純利益を出したトヨタの業績は、日本を支えている。SUV車が人気だったことも貢献している。しかし、想定より円安が進んだので最高益が出たことが要因で、トヨタは「実質下方修正」と発言。そんな中でも新型EVカーを発表していて、2025年までに15車種を出す発表をするなど意欲的。しっかりウォッチしていきたい。

3. 前人未到の個人資産を有するイーロン・マスクが経済を動かす?

半分が自社株ではあるものの、イーロン・マスク氏の個人資産額3000億ドルは前人未到。この額はトヨタの時価総額を上回っているが、実はトヨタの時価総額はテスラの4分の1程度。テスラは100%EV車。株価は未来の価値なので、その結果が表れているのかもしれない。株を売却したほうが良いかTwitterでアンケートを取るなど、イーロン・マスク氏の一挙手一投足が経済を動かしている。

4. 仮想通貨は金融資産となるか アメリカの動きに注目

ニューヨーク次期市長のアダムス氏が給与をビットコインでもらうと発表したが、ニューヨークを革新的な産業の中心地にするというプロモーションの意味もある。一方でアダムス氏は元警官でテクノロジーの印象がないので驚きという意見も。現在アメリカは仮想通貨の承認、規制が活発に行われており、ダイナミズムを感じる。アメリカ次第で今後仮想通貨は他の金融資産と同様に発展していくのではないか。

5. 空飛ぶモビリティが活況 日本でも数年後には実現なるか

「空飛ぶバイク」はドローン技術を応用したもので、ドローン技術を使って飛んだり、走ったりできるモビリティが世界中で活況になっている。日本でもホンダが車とジェット機をかけ合わせた、4人乗りのモビリティの開発を進めている。また、今年10月にはスカイドライブ社の空飛ぶ車が、日本で初めて型式証明申請が受理された。これは画期的なことで、数年後には現実になる世界が来ている。

【スペシャルトーク】副業・フリーランス

スペシャルトークでは、プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会理事の平田麻莉さんに副業・フリーランスという働き方についてお話を頂いた。

自身もフリーランスとして働いており、出産と保活を2度経験したが、社会制度の中でフリーランスが歓迎されていないと感じた。しかし同世代でフリーランス希望者がいたり、政府が1億総活躍を掲げたりしていることを受けて、多様な働き方に社会制度が追いつくべきなのではと考え、プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会を設立した。協会を設立した2017年の1月は、フリーランスというと「未確認生物」「社会不適合者」というイメージがあったり、副業もネガティブなイメージがあったりした。しかし様々な情報を発信してきた結果、フリーランスという働き方にチャレンジしたいという人も増えた。

コロナ禍において、フリーランスの中でも分断が進んでいる。リモートに慣れている人、デジタルに長けている人はコロナ禍を追い風にして仕事の幅を広げたり、収入を増やしたりしている。一方で対面の職種は仕事の機会が減ってしまった。対面の職種でもオンラインで工夫をして持ち直している人もいるが、まだ回復の見込みが立たない人も多い。また、オンラインに移行することで商圏が消滅し、人気の人に依頼が集中するという事態も起こっている。

「自分にできることなんてない」と過小評価し、副業やフリーランスを諦める人が多いが、そんなことはない。会社員であっても何か価値提供をして給料をもらっている。「自分のどこに価値を感じて会社は給料を払っているか」を考えるとできることが見つかる。例えば、経理や人事、広報など会社から役割を与えられている職種で「ひと通りの業務を70点でこなせる」という人は会社を離れても重宝されやすい。

フリーランスとして全く働いた経験がない、実績がないという人は、スキルシェアのマッチングサービスを使うのが手っ取り早い。実績を積んでポートフォリオを充実させ、単価を上げるためのプラットフォームとしても有効だ。登録の手間はあるが、個人のスキルを見極めて仕事を紹介してくれるエージェント型サービスも良い方法。タイムサービスの副業もエージェント型サービスを利用するのが一般的だ。副業をすると本業が疎かになると言われているが、本業先に対しても、副業先に対しても信頼を失わないようにすることがとても大切。新刊「副業・フリーランス『稼げる自分になる』仕事術」(電子書籍)では、副業・フリーランスについてより詳しく、具体的に述べている。

平田麻莉さんご経歴:慶應義塾大学総合政策学部在学中の2004年に、PR会社ビルコムの創業期に参画。その後ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院への交換留学を経て、慶應義塾大学大学院経営管理研究科を修了。2017年1月にプロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会を設立し、理事に就任。現在はフリーランスでPRプランニングや出版プロデュースを行なっている。今月、電子書籍「副業・フリーランス『稼げる自分になる』仕事術」をニューズピックスから出版。

ダイバーシティニュース視聴方法

1.LuckyFM茨城放送のラジオ FM88.1/94.6MHz
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