ダイバーシティニュース 経済(10/20)湯浅エムレ秀和【11/30までの限定公開】

湯浅エムレ秀和:グロービス・キャピタル・パートナーズ ディレクター

グロービス・キャピタル・パートナーズで主にフィンテック(金融×IT)、人工知能、ブロックチェーン、ドローン、インターネットメディアの投資案件を担当。オハイオ州立大学ビジネス学部卒(優秀賞)、ハーバード大学経営大学院MBA修了。Twitter note

湯浅エムレ秀和さんのニュースピックアップ

1.元Facebook社員が議会で告発 求められるIT業界への規制

ティーンエイジャーへの悪影響についての内部資料をリークしたFacebookの元社員が議会でも証言して波紋が広がっている。米大統領選にも大きく影響したと言われているように、ビッグテック(Apple、Googleなどの巨大IT企業)が力を持ちすぎていることに政府も警戒感を抱いている。過去にはマイクロソフトが反トラスト法による実質的な締め付けを受けたが、批判の高まりでビッグテックにも規制が強化される可能性がある。

2.新たな金融サービス「分散型金融」が盛り上がり

従来は銀行が仲介してお金の貸し借り等をしていたが、金融機関を介さずにユーザー同士が直接やりとりをするのが分散型金融(DeFi)だ。これまでは安全性の担保が難しく普及していなかったが、ブロックチェーンの活用により安全性が評価され、今年1年で5倍の成長を遂げている。これまで仲介役だった金融の領域も、今後はスタートアップなど新しいプレイヤーが引っ張っていくのではないだろうか。

3.Googleから学ぶアフターコロナの柔軟な働き方

Googleでは2022年1月から週3日のオフィス勤務で対面コミュニケーションを重視。ただし、特定のオフィスを定めず、自分の最寄りのオフィスで働ける仕組みに。日本でも、決まったオフィスへの勤務ではなく、シェアオフィスを活用して近くに住んでいる人が集まって仕事をするなど柔軟性があってもいいのではないか。ハイブリット型の勤務形態への移行に期待。

4.半導体不足の深刻化から、日本にも工場建設への動き

2020年春頃から深刻化し始めた半導体不足。リモートワーク人口が急増し、パソコンや電子機器などの需要が増えたことがきっかけだ。半導体製造はコストと時間がかかるため、需給バランスも崩れやすい。日本でも台湾の半導体大手TSMCの工場設置の計画があるが、米中貿易摩擦や中台関係の行き先不透明のなか、リスク回避のためにも工場を分散させる必要があるのだろう。

5.ヒットするコンテンツを生み出し続けるNetflixの先見の明

Netflixが制作し、世界同時配信された韓国ドラマ「イカゲーム」は、先週の時点で1億1,000万人以上が視聴した。Netflixは、ネットビデオの配信だけではなくコンテンツ制作会社としても世界最大級に成長。すごいところは、創業当時のレンタルDVDが一般的だった時代からネット配信を構想していたこと。今後も良いコンテンツがアセットとして蓄積されると、ユーザーの細かいニーズに応じたコンテンツの制作が可能になると期待されている。

【スペシャルトーク】ネット宅配クリーニングの今

スペシャルトークでは、「ホワイトプラス」を創業した井下孝之さんに、「ネット宅配クリーニング」についてお話を伺った。

ホワイトプラスでは、クリーニングしたい服の集荷をアプリで頼めるサービスを展開している。クリーニングはいつお店に行くかなど予定を立てる必要があり、「考える家事」として意外と時間がとられるもの。また、クリーニング店は週末などは混みがちで、待ち時間もストレスになる。こうしたお悩みの解消をめざして始めたサービスだ。

大学院を中退してから3年以内に会社を創業したいと思ったきっかけは、もともと、発明家になって世の中に価値を生み出したいと思っていたから。今の時代では、起業家こそが、発明家の役割を果たしていると思う。

事業を始める前にクリーニング会社にヒアリングしてまわったところ、お客様の大切な持ち物である服を預かる「信頼ビジネス」であり、コミュニケーションがあってはじめて成立するので、ネットでは難しいと指摘された。ただ、よく調べてみると、そもそもは顧客が電話をし、クリーニング店が家まで服を取りに行くサービスだったようだ。ネットの時代でも、このシステムが成立するのではないかと考えた。

また、IT企業はITで完結する領域のビジネスが多いが、クリーニングのオペレーションなどリアルの領域に進出することで新しい価値を生み出せるのではないかと考えた。

今後は、「生活がちょっと豊かになる」ようなサービスをどんどん展開したいと考えている。今、会員限定で服を預かるサービスを行っているが、預かるだけでなく、フリマで売ったり、修繕してもう一度着たりなど、服を長く着られるような循環型社会の一員としてのサポートをしたいと考えている。

井下孝之(いのした・たかゆき):2005年神戸大学工学部卒業。神戸大学大学院工学研究科(旧 自然科学研究科)修士課程中の2006年7月に、3年以内の独立を前提として大学院を中退し、エス・エム・エスに入社。営業、経営企画、新規事業立上げを担当する。2009年にホワイトプラスを創業。

ダイバーシティニュース視聴方法

1.LuckyFM茨城放送のラジオ FM88.1/94.6MHz
2. YouTubeライブ配信(アーカイブでも視聴可能です)https://www.youtube.com/channel/UCOyTwjQoiUJXxJ8IjKNORmA
3. radikoでも聴取可能です

最新情報は、Twitterでご確認ください。

※当コンテンツは作成時点までの信頼できると思われる情報に基づき作成しており、正確性、相当性、完成性などのほか、当情報で被ったとされる利用者の不利益に対しグロービス知見録編集部は責任を負いません。

RELATED CONTENTS