ダイバーシティニュース 経済(9/22)湯浅エムレ秀和【10/31までの限定公開】

湯浅エムレ秀和:グロービス・キャピタル・パートナーズ ディレクター

グロービス・キャピタル・パートナーズで主にフィンテック(金融 x IT)、人工知能、ブロックチェーン、ドローン、インターネットメディアの投資案件を担当。オハイオ州立大学ビジネス学部卒(優秀賞)、ハーバード大学経営大学院MBA修了。Twitter note

湯浅エムレ秀和さんのニュースピックアップ

1.どんな文章でもAIが3行に要約 東大発ベンチャーがデモサイト

東大の松尾豊研究室からスタートしたベンチャーで、ELYZA(イライザ)というプロダクトがローンチ。AIが長い文章を3行くらいの簡潔な要約文にしてくれる。サイトで誰でも試せるが、かなり精度が高い。要約は自然言語処理(NLP)という技術を使っているが、その文章の意味や前後の関係も加味する必要があるので技術的に高度。長いニュース記事等を3行にまとめて、興味があるものをだけを深掘りして読むといった使われ方も期待できる。

2.放送受信のデバイスではない? テレビのネット接続利用広がる

以前からテレビがYouTubeにシェアを奪われているという話があったが、今回のインテージの調査でその実態が顕著にみてとれ、予想以上にメディアシフトが進んでいると感じる。同じインテージの調査によると、テレビの平均視聴時間は約7時間。そのうちテレビ番組が見られているのは4時間で、残りの3時間は音楽ライブやエクササイズ、Netflixといったテレビ番組以外のアプリを映し出すスクリーンとして使われている。今後は放送とアプリの融合が課題になるだろう。

3.インスタは10代女性に有害? Facebookが実態調査

アメリカで自分の体形に不満を感じている10代女性がインスタを見ると、自己嫌悪感を強めるという調査結果。この話は親会社Facebookの内部告発者のリークに端を発している。2年前に社内のプレゼンで取り扱っていたのに、未対応であることに非難が集中。インスタは良い面もたくさんある一方で、ルッキズムを助長する面も大きい。喫煙による健康被害の告知と同じように、有害な面についても知らせたり、年齢を決めてアクセスを制限したりといった対応も必要ではないか。

4.製造業DXに取り組むスタートアップ キャディが80億円調達

キャディの代表取締役が2030年までに1兆円規模のグローバルプラットフォームを目指すと語った。キャディのビジネスは、少量多品種の金属パーツを欲する顧客と、実際にそれを供給できる加工工場を結びつけるもの。長年日本の製造業を支えてきた業態だが、なかなかDXが進まなかった。創業から4年弱で大きく80億円を調達したが、そこには海外の投資家も多く含まれる。海外の投資家目線からも魅力的な日本発のスタートアップに今後も期待したい。

5.PayPalがペイディ買収 日本発スタートアップに海外から関心

Paidy(ペイディ)は、日本で600万人ユーザーをもつフィンテック系のスタートアップだが、それをグローバルの決済大手であるPayPalが3000億円で買収した。このレベルのM&Aは、日本ではいつ以来だったか。コロナ禍で高まるEC需要だが、まだまだ伸びしろがあると感じる。キャディと同様、我々が考える以上に海外から日本のスタートアップへの注目度は高まっている。

【スペシャルトーク】自動車整備業界の今と未来

スペシャルトークでは、Seibii(セイビ―)代表取締役CEOの佐川悠さんに「自動車整備業界の今と未来」について伺った。

セイビ―は、カーオーナーと整備士の両方を幸せにすることをサービスビジョンとして、スマホで簡単に依頼できる車の整備修理の出張サービスを全国43都道府県で提供している。従来の車の整備修理は、オーナーが工場に持ち込むのが前提ですべて設計されているが、私たちはその逆で、自宅やオフィスに整備士が来て、ドライブレコーダーの取り付けやバッテリー交換などの作業してくれるというプラットフォーム型サービスを行っている。

セイビ―を立ち上げようと思った理由だが、前職の商社時代がきっかけにある。鉄スクラップや銅線などの「地上資源」の出元で一番多いのはビルの廃材で、次に多いのが廃車だ。廃車は全部捨てるわけではなく、自動車解体業と呼ばれる人たちが再資源化でリサイクルしていく。私はその人たちとの取引があったので、車のアフターマーケットにもともと知見があった。

整備業界に着目した理由としては、マーケットの規模が大きかったことがある。車が物理的になくならない限りは存在しつづける。DXという文脈でも自動車のアフターマーケットは未開拓の状況だった。

今、自動車整備工場は全国に9万前後存在しているが、ホームページ所有率が50%弱なため、検索しても出てこないのが課題。出張をベースに事業を立ち上げていているが、次は、整備工場を持っている人たちをデジタライズして、私たちのプラットフォームに乗せていく仕組みづくりをやりたいと思っている。

また私たちは、現場に整備士がいて、現車が見られるしオーナーとも話せるというユニークなポジションにいると思う。そういったメリットを生かし、データを価値に転換することなどができるようにしていきたい。

佐川悠(さがわ・ゆう):1985年生まれ。Seibii代表取締役CEO。慶應義塾大学卒業後、三井物産に入社。 約10年間、資源ビジネス、リサイクル・ビジネス、アフリカ市場開拓に携わり、 2019年1月にSeibiiを創業する。

ダイバーシティニュース視聴方法

1.LuckyFM茨城放送のラジオ FM88.1/94.6MHz
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